猫にとっていい家とは
安心できる場所は、特別なものより“いつもの暮らし”の中にある
おはようございます。ねこです。
猫にとって“いい家”とは、広くておしゃれな家のことではありません。むしろ、狭いほうが猫的には隠れるところがいっぱいあって良いのかもって思うこともあります。
高い家具があるとか、猫専用の部屋があるとか、そういうことよりも大切なのは、猫が安心して眠れて、自分の好きな場所を選べて、嫌なときにはそっと離れられること。
ねこ達50代女子も、家にいる時間が増えたり、猫の様子をゆっくり見る時間ができたりすると、「うちの猫、この家で本当にくつろげているのかな」と思うことがあります。
でも、猫のために何かしてあげたいと思っても、大がかりな模様替えや高い猫用品をそろえるのは大変です。
そこで、今日は、猫が居心地よく暮らせる家にするために、今の暮らしの中で見直しやすい7つのポイントをまとめます。
猫にとって“いい家”は、安心して選べる家
人間にとって居心地のいい部屋と、猫にとって居心地のいい部屋は少し違います。
人間は、部屋が明るい、片付いている、見た目がおしゃれ、というところに目が行きます。けれど猫は、そんな事お構いないし。「自分にとって一番居心地が良いところ!」一択です。
猫はもともと、周りをよく見て、安全かどうかを確かめながら暮らす動物です。だから、ただきれいな部屋よりも、「ここなら隠れられる」「ここなら見渡せる」「ここなら邪魔されずに眠れる」と思える場所があるほうが安心します。
ねこの部屋で花ちゃんがお気に入りの場所は、箪笥の上かねこのベッドかソファ。ときどき、窓辺に置いた「みっちり」と隙間なくは入れる段ボール箱の中。イヤなことがあって隠れたいときは、ベッドの下の奥。(ここに入られると出すのが大変)
ササちゃんは、ベッドと箪笥の間にある猫スペースのホットカーペットやこたつの中。(夏は電源を切ってひんやりシートを敷いたこたつの中)
ミミちゃんは、日当たりのよい窓辺かリビングのソファの上でした。
つまり、猫にとっていい家とは、猫が自分で居場所を選べる家です。
猫が居心地よく暮らせる家の条件7つ

では、猫が安心して暮らすためには、どんな環境があるとよいのでしょうか。難しいことではなく、今の部屋の中でちょっとだけ見直せることばかりです。
1. 静かに眠れる場所がある
猫はよく寝る動物ですが、どこでも完全に安心して眠れるわけではありません。
人の出入りが多い場所、テレビの音が大きい場所、ドアの開け閉めが多い場所では、眠っているように見えても落ち着かないことがあります。
できれば、部屋のすみ、棚の下、ソファの横、少し薄暗い場所など、猫が静かに眠れる場所を残してあげると安心です。
高級な猫ベッドでなくても、いつもの毛布や、猫が気に入っているクッションで十分なこともあります。
猫にとってベストフィットする段ボール箱とか猫が丸まっては入れるような籠があると良いと思いますよ。我が家は、ねこの部屋とリビングにフィットする段ボール箱を置いてありますが、結構「みっちり」と入っている姿は笑えてほっこりします。
2. 隠れられる場所がある
猫には、「見つからない場所にいたい」と思う時間があります。
体調が悪いときだけでなく、少し疲れたとき、来客があったとき、大きな音がしたときなど、猫は自分を落ち着かせるために隠れることがあります。
押し入れのすみ、カーテンの裏、段ボール箱、家具の下など、猫が安心して身を隠せる場所は、できれば完全になくさないほうがいいです。
人間から見ると「そんな狭いところに入らなくても」と思う場所でも、猫にとっては大切な避難場所になっていることがあります。
ミミちゃんがいたときは、屋根裏部屋のねこの季節外の服をしまってある場所が隠れ家になっていて、服にミミちゃん毛がついて大変だったのも、良い思い出になってしまいました。ミミちゃんがよく隠れていた場所のカーペットはミミちゃんの毛だらけですが、掃除できないままです。
3. 外を眺められる場所がある
猫は、外をじっと眺めるのが好きです。
鳥が飛ぶ、車が通る、風で葉っぱが揺れる。そういう小さな動きが、室内で暮らす猫にとってはよい刺激になります。
窓辺に座れるスペースがあるだけでも、猫の楽しみは増えます。ただし、窓を開ける季節は脱走防止がとても大切です。
ねこの部屋には窓際に段ボール箱と籠を置いてあるので、そこからベランダにやって来る鳩をよく眺めています。
リビングの窓際には、ミミちゃんお気に入りの毛布と使ってくれなかった介護用の低反発ベッドを置いてあるのですが、今は、介護用ベッドで一番若いオッサンたろさんが寝ながらニャルソックをしてくれています。
網戸を過信せず、猫が押して開けないか、隙間がないかは必ず確認しておきたいところです。ねこの家では、網戸が開かないようにテープで固定しています。見た目より、脱走防止のほうが大事だからです。ホームセンターには網戸ロックのような金具もありますが、それも過信せず、必ず状態を確認したほうが安心です。
4. 高い場所に上がれる

猫は高い場所が好きです。
高いところにいると、部屋全体を見渡せます。周りを確認できることで、猫は安心しやすくなります。
キャットタワーがあれば便利ですが、必ずしも大きなものが必要なわけではありません。棚の一部を空ける、窓辺に安全な足場を作る、低めのステップを置くなどでも十分です。
特にシニア猫の場合は、高すぎる場所よりも、無理なく上がれて降りられる高さのほうが大切です。
猫が上から部屋を見渡せる場所を作りたいときは、部屋の広さや猫の年齢に合ったキャットタワーを選ぶのもひとつです。
ミミちゃんもねこの部屋のタンスの上がお気に入りでした。前は、ベッドから高窓までジャンプして箪笥の上に行けましたが、だんだんそれが難しくなって、壁にステップ台のような段々を板を使ってねこが作りました。それを使って、箪笥の上から下々を見ているミミちゃんの姿…今でも箪笥の上を見るとそこにいるみたいです。
5. 爪とぎできる場所がある
爪とぎは、猫の困った行動ではありません。
爪の手入れだけでなく、気分転換、ストレス発散、自分のにおいをつける意味もあります。
だから、爪とぎをやめさせるより、「ここならしていいよ」という場所を用意してあげるほうが現実的です。
縦型が好きな猫、横型が好きな猫、段ボールが好きな猫、麻縄が好きな猫。好みは猫によって違います。
もし家具で爪とぎをしてしまうなら、叱る前に、猫が本当に使いやすい場所に爪とぎが置いてあるかを見直してみるとよいです。
我が家は、猫トイレの前、リビングの隅、猫娘夫婦の部屋と、3か所に段ボールの爪とぎを置いています。それでもソファはやられます(笑)。
冬は毛布、夏はマルチカバーをかけていますが、隙間を狙って研ぐので、もう見ないふりです。主に花ちゃんとオッサンたろさんが犯猫なのですが、「研ぐよ~、ここで研いじゃうよ~」という顔でねこを見て「あ、だめでしょう!」というとピューっと逃げていくので、もしかすると遊びの一環なのかもしれません。
6. ごはんと水を落ち着いて取れる
猫にとって、ごはんと水の場所も大切です。
人がバタバタ通る場所、洗濯機や掃除機の音が近い場所、トイレのすぐそばなどは、落ち着かないことがあります。
特に水は、あまり飲まない猫も多いので、飲みやすい場所にいくつか置いておくと安心です。
器の高さ、置き場所、水の新鮮さ。ほんの少し変えるだけで、飲み方が変わることもあります。
食べること、飲むことは、猫の健康にそのままつながります。だから、家の中で一番落ち着いて過ごせる場所の近くに、ごはんと水の場所を整えてあげたいです。
我が家は、餌場の隣とテーブルの上、そしてお風呂場の桶の中にお水を入れています。テーブルの上のお水は、主に花ちゃん用です。
なぜか、お風呂場のお水はみんな飲みに行きます。餌場のお水をよく飲んでくれていたのは、ミミちゃんだけだったかもしれません。今は、ササちゃんも時々飲んでいる姿を見かけます。
あと、ねこのベッドサイドテーブルには、猫用のお水と、ねこが飲むためのお水を置いています。でも、なぜか猫用のお水は飲まず、ねこのカップから飲むんですよね。
……それだけは、できればやめてほしいです。
毎日のごはんは、猫の体調や食いつきにも関わるので、合うものを探すのは大切です。魚系のフードが好きな猫なら、モグニャンのようなプレミアムキャットフードを比べてみるのもひとつです。
モグニャンは、うちの子たちも大好きで食いつきが良いです。
7. 猫が距離感を選べる
猫と暮らしていると、つい「そばに来てほしい」「もっと甘えてほしい」と思うことがあります。
でも、猫にとって一番心地いいのは、構われすぎないことでもあります。
甘えたいときに近づける。ひとりでいたいときには離れられる。眠りたいときには邪魔されない。
この距離感を猫が選べる家は、猫にとってとても安心できる家です。
ねこ達50代女子も、無理にかまいすぎず、でもちゃんと見ている。そのくらいの距離が、猫にはちょうどいいのかもしれません。
これは、家具の置き場所とか関係なく、つかず離れずの距離感を保てるところが猫にとっても人間にとっても居心地の良い場所なんですよね。
トイレは今回は軽く、でも大事な場所
猫の暮らしを考えるうえで、トイレ環境もとても大切です。
ただ、トイレは置き場所、数、砂の種類、掃除の頻度など、見直すポイントが多いので、今回はさらっと触れるだけにします。
基本は、猫が落ち着いて入れる場所に置くこと。人の出入りが多すぎる場所、大きな音がする場所、ごはんや水のすぐ近くは避けたほうが安心です。
猫がトイレを我慢したり、別の場所でしてしまったりするときは、性格の問題ではなく、トイレ環境が合っていないこともあります。
この話は、次回の記事でくわしくまとめます。猫のトイレって、置く場所とか結構、悩みますよね。
お金をかけるより、猫の目線で見直す

猫にとっていい家を作ろうと思うと、つい新しいものを買わなければいけない気がします。
でも、本当に大切なのは、猫の目線で部屋を見ることです。
ここは眠りやすいかな。ここは隠れられるかな。ここは暑すぎないかな。ここは逃げ場があるかな。
そうやって見直してみると、今ある家の中にも、猫が安心できる場所はちゃんとあります。
少し棚を空ける。段ボールをひとつ残す。水の場所を増やす。爪とぎを置く向きを変える。
そんな小さなことで、猫の暮らしは少し快適になります。本当に小さなことからやってみるのが一番です。もちろん、キャットタワーを買ってあげれば、猫たちは大喜びします。ついでに、キャットタワーが入っていた段ボール箱に狂喜乱舞です(笑)
だから、できる範囲でいいんです。お財布と相談しながら、今の家の中で猫が喜ぶ場所を少しずつ増やしていければ十分だと思います。
ねこなんて、どれだけおもちゃを買って、見向きもされなかったことか……。結局、いちばん喜んだのは、商品が入っていた段ボール箱だったりするんですよね。
猫との暮らしを、もう少し心地よくする関連記事
猫が安心して過ごせる家を考えると、部屋の環境だけでなく、猫の気持ちや留守番中の過ごし方、そしてねこ達50代女子の暮らし方にもつながっていきます。家の中を整えることは、猫のためだけでなく、自分が安心して外に出たり、ひとり時間を楽しんだりするためにも大切です。
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猫が安心して眠れる家は、ねこ達にもやさしい

猫にとっていい家は、特別な家ではありません。
安心して眠れる場所があること。隠れられる場所があること。外を眺められること。爪とぎができること。ごはんや水を落ち着いて取れること。そして、猫が自分で距離感を選べること。
それだけで、猫の毎日はずいぶん穏やかになります。
猫のために何かをしてあげたいと思うと、つい足りないものばかり探してしまいます。
でも、猫は案外、ねこ達が思うよりも身近な場所で安心しています。
いつもの窓辺。いつもの毛布。いつもの部屋のすみ。何でもないような場所が、猫にとっては大切な居場所になっていることがあります。
猫が安心して眠れる家は、ねこ達50代女子にとっても、きっと少しやさしい家です。ねこも、もはや夜中に一人で過ごすソファ(ここは、花ちゃんやササちゃんも来るけど)やハンモックが心を落ち着かせる場所となっています。
家族といても、ひとりでも、安心できる場所って大切です。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
ではでは。
