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「ごめんね」と思ってしまうあなたへ|高齢猫の腎不全と飼い主の後悔

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ごめんねじゃなく

大切にしてきたからこそ苦しくなる。
それでも知ってほしい「猫の本音」があります。

おはようございます。ねこです。

高齢猫と暮らしていると、避けては通れない病気のひとつが腎不全です。

ごはんを食べなくなる。水をたくさん飲む。痩せてくる。吐く。元気がなくなる。

そんな変化が出てきたとき、ねこ達飼い主が真っ先に思ってしまうのは、「私のせいかもしれない」という気持ちではないでしょうか。

もっと早く気づいていれば。
違うごはんにしていれば。
あのとき、もっと別の選択をしていれば。

ねこも、そういう「もしも」を何度も考えました。

でも今だから言えることがあります。

高齢猫の腎不全は、飼い主のせいじゃありません。

後悔してしまうのは、それだけ大切にしてきたからです。この記事では、自分を責めてしまうねこ達に向けて、「それでも飼い主のせいじゃない」と思える理由と、猫が本当に望んでいることを一緒に考えていきます。

正直に言うと、自分への言い訳も入っているかもしれません。ねこは、ちゃんと気づいてあげられなかった後悔ばかりの日々を送っているので…ちょっと荷物を下ろしたくなったのかもしれません。そんなわがままにお付き合い下さい。

目次

高齢猫の腎不全はめずらしい病気ではありません

まず知っておきたいのは、腎不全は特別な猫だけがなる病気ではないということです。高齢猫と暮らしていると、多くの子がどこかの段階で向き合う可能性がある病気です。

年齢とともに腎臓は少しずつ弱っていきます

猫の腎臓は、一度傷んでしまうと回復しにくいと言われています。そして年齢を重ねるにつれて、少しずつその機能が落ちていきます。

人間でも年を取れば体のあちこちに変化が出るように、猫の体にも老化は起こります。だから高齢猫の腎不全は、「何かを間違えたから起きた」というより、年齢とともに起こりやすくなる変化のひとつでもあるのです。

今、猫の腎臓病に効く薬が開発されていますよね。確かクラファンしているってニュースを見たことがあります。この薬ができたら、猫の寿命が30年くらいになるとか…ミミちゃんには間に合わなかったけれど、早くそんな薬ができて、たくさんの猫達と飼い主さんの心が苦しくないようになってほしいです。

どんなに気をつけていても防ぎきれないことがあります

食事に気をつけていても、水分補給を意識していても、定期的に病院へ行っていても、それでも腎不全になる子はいます。

もちろん日々のケアは大切です。でも、気をつけていたら絶対に防げる病気ではありません。だからこそ、「ちゃんとしていなかったからだ」と全部を自分の責任にしなくていいのだと思います。

「私のせいかもしれない」と思ってしまうのは自然なことです

それでも、ねこ達は自分を責めてしまいます。頭では仕方ないことだとわかっていても、心はなかなかそう思えません。それは、愛情が深いからこそです。

ミミちゃんは、てんかんっぽい発作を数か月に1回、起こしていたので、そちらにばかり意識が向いてしまっていました。血液検査などの検査もクリアしていたし、ご飯もいっぱい食べて元気だったし…

でも、あの時、あのタイミングが…ああすれば良かった…って後悔というか口惜しさっていうか…そんな気持ちがずっと続いています。

もっと早く気づけたのではと思ってしまいます

腎不全は、初期にはわかりにくいこともあります。だから症状がはっきり出てから、「あれがサインだったのかもしれない」とあとから思い返してしまうことがあります。

でも、そのときはそのときで一生懸命見ていたはずです。日々の暮らしの中で、猫の小さな変化を全部完璧に見抜くなんて、本当はとても難しいことです。

本当に、ミミちゃんも亡くなる3日くらい前までしっかりご飯も食べていました。ただ、お水はいつも一杯飲むなぁって思っていました。そして、「あれ?歩き方が変?」って思ってからはすべてが急でした。

ミミちゃんが腎不全で亡くなったのかわかりません。病院に行ったときは、「もう多臓器不全で脱水症状になっています」って言われたので…「あんなにお水を飲んでも脱水症状になるんだ」って、ぼーっと考えていたことを覚えています。

情報が多いほど、後悔も増えてしまいます

今はネットを開けば、フードのこと、水分のこと、サプリのこと、治療法のこと、たくさんの情報が出てきます。

だからこそ、「もっと別の方法があったのでは」と思ってしまいやすいのですが、その時点で知っていること、できることの中で選んできたのも事実です。あとから見れば何でも言えます。でも、そのときの自分は、そのときの最善を選んでいたはずです。

ただ、年に1回は血液検査をしておくべきだったとは思います。元気だったから、つい「今じゃなくていいや」って思っていた過去の自分を怒鳴りつけたい気分です。

それでも「飼い主のせいじゃない」と言いたい理由があります

ここは、感情ではなく少しだけ冷静に考えてみたいところです。苦しいときほど、自分を責める材料ばかり集めてしまうからです。

腎不全はひとつの原因だけで起こる病気ではありません

腎不全には、年齢、体質、持って生まれたもの、これまでの体の変化など、いろいろな要素が重なっていることがあります。

「あのごはんだったから」「あのときこうしたから」と、たったひとつの原因に結びつけられるものではありません。なのに、飼い主だけが全部を背負い込んでしまうのは、やっぱり違うと思うのです。

ねこ達は、そのときの最善を選んできたはずです

猫と暮らしている人は、体調が悪くなれば心配して、調べて、悩んで、できることを探します。何もしない人ではなく、悩んでいる時点で、もう十分に向き合ってきた人です。

だから、今のねこ達に必要なのは、「ごめんね」と何度も自分を責めることではなく、「ここまでちゃんと大事にしてきた」と認めてあげることなのかもしれません。

ミミちゃんは、享年19歳でした。人間でいえば92歳。人間だったら「大往生だよね」って言ってもらえる年です。きっと、お通夜もお葬式も暗い雰囲気にはならないでしょう。「よく頑張ったよね」ってみんなが、ある程度納得できてお別れできる。

でも、猫の場合は、例え92歳でも飼い主は後悔の塊になってしまうんです。これは、猫が口をきけないからだとねこは、思うんです。もし、ミミちゃんが、「辛い、ここが痛い」とか言ってくれれば、すぐに病院に行って適切な治療を受けさせることができたのに、口がきけないし我慢強い子だったから、何も言わずに逝ってしまった。

それが、飼い主の罪悪感につながるんだと思うんです。そして、人間と違い、お別れまでの時間が短かったのも、自分を責めてしまう一因です。周りがどんなに慰めてくれても、「そうだね」「仕方ないよね」って言いながら、心の中で自分を責めてしまうんです。そして、「この気持ちは誰もわかってくれない」ってなってしまうんです。

猫が本当に望んでいることは、案外シンプルです

ここで少し、猫の側に立って考えてみたいと思います。病気になると、ねこ達は「何をしてあげればいいのか」と必死になります。でも猫が望んでいることは、実はもっとシンプルかもしれません。

そばにいてくれること

猫にとって一番大きいのは、信頼している人がそばにいてくれることです。特別なことをたくさんしてもらうより、いつもの匂い、いつもの声、いつもの手のぬくもりがあることのほうが安心できる子も多いと思います。

安心できる時間

静かな場所で眠れること。無理をさせず、苦しさを少しでも減らしてもらえること。やさしく声をかけてもらえること。

猫は派手な幸せより、「安心できる今」を大事にしている気がします。

変わらない日常とやさしさ

猫が望んでいるのは、完璧な治療や後悔のない選択だけではなく、「いつものように大事にしてもらうこと」なのかもしれません。

もし、本当に最期を迎える猫たちが望んでいることがこの3つなら、ねこは、できる限りのことができたと思います。それでも、「ごめんね」って気持ちは消えないんです。

猫の気持ちをもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
猫の鳴き声に隠された気持ち|50代女子がもっと猫と分かり合えるヒント

これからの時間に目を向けることが、いちばん大切です

過去を振り返ることは、気持ちの整理として必要なこともあります。でも、ずっとそこに立ち止まり続けるより、今から何ができるかに目を向けるほうが、猫にとっても飼い主にとってもやさしいのではないでしょうか。

今できるケアを静かに続けていけばいい

食事、水分、通院、温度管理、ストレスを減らすこと。そういう日々の小さなことは、派手ではないけれど、とても大切です。

そして、無理に全部を完璧にしようとしなくてもいいと思うのです。今のその子に合う形を探しながら、一緒に過ごしていく。それで十分です。

食事についても、無理に変える必要はありませんが、体調や状態に合わせた選択肢として、こういったフードを知っておくのもひとつの方法です。

和漢みらいのキャットフード特別療法食【高エナジーG・A・N+】

ミミちゃんも、最期は、特別療法食を水で薄めてシリンジで食べさせていました。でも、本当に少しだけ、多分、ねこが「お願い、食べて」って懇願するから、仕方なく口に入れてたっていう感じでした。

それでも、少しでも食べてくれれば、ねこ達は安心します。でも、無理に食べさせることはするべきではないと思います。猫は、最期に向けて体の中をきれいにするって聞いたことがあるし、無理に食べさせると苦しいだろうと思うからです。

猫は「今」を生きています

人間は過去を思い返して後悔しますが、猫はたぶん「今」の生き物です。今つらいか、今安心できるか、今そばにいてもらえるか。そういうことの方がずっと大事なのだと思います。

猫はねこ達が思う以上に賢く、ちゃんと見ていて、感じています。そんな猫のすごさについては、こちらの記事にも書いています。
猫の知能は人間でいうと何歳?驚きの賢さと可愛さのヒミツ

そして、猫にはまだまだ不思議な力があります。少し気持ちが沈んでいるときは、こちらのような記事で心をゆるめるのもいいかもしれません。
えっ本当?猫の不思議な能力5選|50代女子がもっと猫を好きになる理由

ねこ自身も、最期の時間をどう過ごすか、何ができるのかを考え続けました。同じように悩んでいる方の参考になればと思い、実体験を書いています。
ミミちゃんの最期ー一緒に過ごせた2日間

でも、まだ後悔と寂しさの中にいます。ミミちゃんの骨壺を大好きだった窓際で日向ぼっこさせてあげるとき、胸の奥が痛いです。寂しいです。

ごめんねより、一緒にいようねでいい

高齢猫の腎不全は、飼い主のせいで起きるものではありません。

それでも、「もっとできたのでは」と思ってしまうのが、ねこ達のやさしさであり、愛情なのだと思います。

でも、そのやさしさを、自分を責めるためにばかり使わなくていい。そう言いたいです。

猫が本当に望んでいるのは、完璧な飼い主ではなく、そばにいてくれる大好きな人のぬくもりかもしれません。

だからどうか、何度も「ごめんね」と言う代わりに、やさしく撫でながら「一緒にいようね」と言ってあげてください。

それだけでも、きっと猫は安心してくれるはずです。

そして、できるだけ一緒の時間を増やしてあげてください。これは、猫のためというよりねこ達飼い主のためかもしれません。ねこは、もっとたくさんの時間をミミちゃんと過ごせばよかった。そばにいてあげれば良かったと思っています。これは、ねこのなかにもっともっとミミちゃんの思い出を作っておけばよかったと思っているからです。

我が家には、まだササちゃん、花ちゃんという高齢美魔女ペアがいます。17歳と16歳。あと数年かもしれません。でも、彼女たちとの時間を大切にしたいと思っています。

今、後悔している人、辛い思いをしている人、一人で抱えきれなくなっている人……ねこもまだ、その中にいるので「大丈夫」とは言えません。長い時間辛い思いをするかもしれません。

でも、最近は、ミミちゃんの黒目勝ちで何か言いたげなかわいい顔ばかり思い浮かべられるようになりました。

ねこ達も、そのうち、あっちの世界に行って再会できるはずです。そのときまで、残っている子たちを大切にしながら生きていきたいと思っています。そして、再会したら、たくさんおしゃべりができたらいいなって思っています。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

ではでは。

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