高齢猫の認知症サイン4つ
目的なく歩き回る・昼夜逆転は要注意?高齢猫と穏やかに過ごすために、飼い主が知っておきたいこと
おはようございます。ねこです。
最近、おウチの猫ちゃんにこんな変化はありませんか?
夜中に何度も起きて歩き回る。
トイレの場所がわからなくなったように見える。
ぼんやりしている時間が増えた気がする。
「年だから仕方ないのかな」と思いつつ、どこか胸がざわつく。
もしかして認知症かも?と考えて、検索してしまう。
高齢猫との暮らしは、幸せと同時に不安も増えていきます。
でも、知っているだけで落ち着いて向き合えることもあります。
この記事では、猫の認知機能の衰えを疑ったときに確認したいポイントと、飼い主にできることを、ねこの経験も交えながらまとめます。
猫にも認知機能の低下は起こる
猫はとても我慢強い生き物です。体調の変化も、できるだけ隠そうとします。
高齢になると、脳の働きがゆっくり変化していくことがあります。これは特別なことではなく、長く生きた証でもあります。
ただし、変化に早く気づくことで、生活環境を整えたり、病気を見逃さずに済んだりします。
「年のせい」と決めつける前に、まずは様子を観察してみましょう。
ミミちゃんも、緩やかに変化をしていきました。もともとおっとりした猫だったので、「そんなものかな~。ミミちゃんらしいなぁ」なんて笑ってた自分が許せない気持ちが今もあります。
確認したい4つのサイン

すべてが当てはまる必要はありません。
でも、「最近ちょっと増えたかも」と感じることがヒントになります。
① 目的なく歩き回る・同じ場所をぐるぐる回る
夜中に落ち着きなく歩き回る、部屋の隅で立ち止まる、同じ場所を何度も往復する。
若い頃の運動とは違い、どこか焦点が合っていないような動きの場合は注意が必要です。ミミちゃんも晩年は、同じ場所をぐるぐる廻って「あれ?」って顔をしていました。あとは、いつも同じルートを何度も歩いていました。
② 昼夜逆転が強くなる
昼は寝てばかりで、夜になると鳴き続ける。
高齢猫ではよく見られますが、急に強くなった場合は生活リズムが乱れている可能性もあります。
ミミちゃんは、昼も夜もずっと寝ている時間のほうが多かったです。ごはんとおやつと「なでて~」って甘えたくなる時だけしっかり起きて、頑張っていました。
でも、おやつを催促する回数は多かったですね。1日4~5回は「おやつ~」って催促していました。そのたびに、水分補給や腎臓病用のペースト、高齢猫用のカリカリをあげると、おいしそうに食べていました。もっとたくさんあげればよかった。食べたいだけ食べさせてあげればよかったと思っています。
③ トイレの失敗が増える
トイレの場所を忘れたように見える、砂の外でしてしまう。
ただしこれは認知症だけでなく、関節痛や腎臓疾患などが原因の場合もあります。まずは体の病気を疑うことが大切です。
最期のほうのミミちゃんは、トイレにたどり着けなかったことのほうが多かったので、トイレまでの道にペットシートを敷き詰めていました。それでも、頑張ってトイレまで歩いていくので、トイレ用のスロープも用意しました。
「トイレの失敗なんて気にしなくていいから、どこでやってもいいよ」って言い聞かせていたのに、最後までトイレに行こうとしていました。
④ 表情や反応が変わる
名前を呼んでも反応が鈍い、ぼんやりしている時間が増える、逆に急に甘えが強くなる。
性格の変化のように見えても、脳の変化が関係していることもあります。
ミミちゃんは、壁や窓の端、毛布を重ねておいてあるところに頭を押し付けるようにしているのが好きみたいでした。そして、若いころは、あまり懐く子ではなかったのに、急に甘えが強くなって、ねこがソファに座っていると横にピタッとくっついてきました。寝る時もずっと一緒でした。
最後に甘えん坊になってくれたのは、神様からのプレゼントだと思っています。本当に猫は、年を重ねても可愛さ100倍です。
まずは「病気ではないか」を確認する
認知症を疑う前に、必ず考えたいのが身体の病気です。
甲状腺機能亢進症、腎臓病、高血圧、関節炎などは、高齢猫に多く、似たような症状を引き起こします。
「年だから」ではなく、「もしかして体がつらいのかも」という視点を持つことが、いちばんの思いやりです。
ねこも、「年だから」で片づけていたことが多かったです。そして、それは、今でも後悔として残っています。もっと早く病院に行っていれば良かったのかもしれない。もっと長く側にいてくれたかもしれない…本当に後悔以外ありません。
飼い主にできること
認知機能の変化は、完全に止めることはできません。
でも、穏やかに過ごす環境をつくることはできます。
生活環境をシンプルにする
家具の配置を大きく変えない。
寝床やトイレは動線上に置く。
夜は足元をほんのり照らす。
「迷わない環境」は猫に安心を与えます。家具の位置もできるだけ変えないほうがいいです。
安心できる寝床を用意する
足腰が弱っている場合は、出入りしやすく、体を支えてくれる寝床があると落ち着きます。
柔らかすぎず、冷えない場所を選ぶことが大切です。
ねこは、このシニア用の猫ベッドを買いました。体圧を分散させてくれるというので、寝るときにつらくないかなって思って買ったのですが、ミミちゃんは最期まで見向きもしませんでした。多分、ねこのいるソファが定位置って決めていたみたいです。今は、ときどき、おっさんたろさんが寝ています。
食事を見直す
高齢になると、消化力や筋力が落ちてきます。
食べやすさ、体に負担をかけないことを重視したフード選びも大切です。
ねこもシニア期に入ってから、フード選びでたくさん悩みました。いろいろ買っては「あ、嫌い?」「これなら!」「あ、飽きたの?」と…少しでも、体に良くておいしく食べてもらえるものを探すのって大変です。
体質や年齢に合わせたごはんを考えたい方は、和漢みらいのキャットフードのように、体を内側から整える視点で作られたフードも選択肢のひとつです。

怒らないことがいちばん大切
トイレを失敗しても、夜鳴きをしても、猫はわざとやっているわけではありません。
「困らせよう」と思っているのではなく、「自分でもどうしていいかわからない」状態かもしれません。
叱るより、整える。
それだけで、空気はやわらぎます。
トイレの失敗なんて、どうでもいいことです。失敗しても困らないように飼い主が工夫をすればよいだけ。ねこは、猫のトイレのある廊下にペットシートを敷き詰めました。失敗してもシートを取り換えれば済むだけのことです。
夜中に大きな声で鳴いたら、落ち着くまで撫でてあげてください。「面倒だな」「眠いな」って思うのは当然です。でも、限られた時間だけです。優しく寄り添ってあげてください。
ねこは、この薄型のレギュラーサイズを使用していました。レギュラーサイズだと、廊下に2列に並べる感じになりますが、そのほうが、おしっこをしてしまっても、その部分だけ取り換えればよいのでコスパもよいし、ごみも少し少なくなるのがよかったです。まだ、たくさん余っていますが、我が家にはあと2匹の高齢美魔女がいるので、そのうち、必要になるかもしれませんから…
心の準備は、悲しむためではなく、穏やかに過ごすため
認知症という言葉を見ると、怖くなりますよね。
でも、知ることは絶望ではありません。
残された時間を、よりやさしく過ごすための準備です。
ねこはミミちゃんの最期を経験して、もっと早く気づけたことがあったかもしれないと何度も思いました。
でも、振り返るよりも、今そばにいる時間をどう過ごすかのほうが大切だと、今は思います。
もし不安を感じたら、ひとりで抱え込まず、獣医師に相談してください。
そして、同じ思いをした飼い主の記事も読んでみてください。
高齢猫との時間は、静かな宝物

若い頃のように走り回らなくなっても、ゆっくり歩く姿も、眠る姿も、全部が愛おしい。
猫の老いは、終わりの始まりではなく、時間の質が変わるだけなのかもしれません。
今日も隣にいる。その事実だけで、十分奇跡です。
少しでも心の準備ができたなら、今日という一日を、どうかやさしく過ごしてください。
高齢猫と暮らすすべてのねこ達へ。
静かであたたかな時間が続きますように。
そして、後悔を少なくする工夫をしてみてください。後悔は、何をしても絶対にあります。でも、少なくすることはできると思います。
時間は有限です。だからこそ、「当たり前」が奇跡なんだって「当たり前」が最高なんだって気付いてください。
きっと、猫たちと過ごす時間がより一層、愛おしくなりますよ。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
ではでは。
今回の写真は、ミミちゃん(19歳)に特別出演してもらいました。
