失った愛猫と、また会えるかもしれない
猫の輪廻転生と、後悔のないお別れのために
「知らなかった不安」を減らすだけで、最期の時間は少しやさしくなる。
おはようございます。ねこです。
猫と暮らしていると、いつか必ず「その日」が来るとわかっていながら、考えたくない気持ちもあります。
失った人は、「あれでよかったのかな」と何度も思い返す。これから看取る人は、「何が起きるの?何をしてあげられるの?」と不安になる。
この記事では、そんなねこ達のために、猫の輪廻転生について語られている代表的な説と、お別れの時間が近いときに知っておきたいことを、できるだけ整理してまとめます。
まだ、ねこも、ミミちゃんの死を引きずっています。ずっと思い出して泣いてしまうことはなくなりましたが、ちょっとしたことで「ミミちゃんが好きだったな」「ミミちゃんの定位置だったのに…」と、そんな小さなことが棘のように心に引っかかって、チクチク痛みます。
今、まだ一緒に過ごせている時間があるなら、気持ちを形にして残すという選択もあります。
猫の輪廻転生に関する代表的な説【4つ】
猫の輪廻転生については、宗教や民間信仰、スピリチュアルな考え方など、いろいろな語られ方があります。
ここでは「信じる・信じない」の話ではなく、よく知られている考え方を整理して紹介します。知っておくだけで、心の置き場が少し増えることがあります。
① 猫は「猫」として生まれ変わる説
猫は人間のように修行を重ねる存在ではなく、魂の役割が決まっているため、生まれ変わっても猫の姿を選ぶ――という考え方です。
「今もどこかで、猫として生きている」そう思えるだけで、喪失の痛みが少し和らぐ人もいます。
ねこも、ねこと暮らした子たちが、今はもっと幸せなところにいると思うと、それだけで、ちょっと嬉しくなります。
「お金持ちで、猫大好きで、猫ファーストの人と暮らしているねこの飼った子たち」って想像すると、なんだか、宝くじに当たったくらい嬉しくなります。
② 強い絆があると、飼い主のもとに戻る説
飼い主との結びつきが強かった場合、生まれ変わってもう一度同じ飼い主のもとに来る、という考え方です。
初めて会った気がしない、なぜか目が離せない――そんな感覚を「気のせい」で片付けず、絆として受け止めてもいい、という考え方でもあります。
よく、愛猫の命日の日に庭にやってきた子を一目見て「あの子の生まれ変わりだ!」ってわかった…なんて話を聞きます。そんな話を聞いたり、SNSで見かけるたびに「良かったな~。また、幸せになれるんだね」ってほっこりした気持ちになります。
ねこは、まだ残念ながら、「あの子の生まれ変わりだ!」っていう子には会っていませんが、いつか会えるのかな。
③ 姿や毛色を変えて現れる説
生まれ変わるとき、同じ姿で戻るとは限らず、毛色や性格がまったく違うこともある、という説です。
見た目が変わっても、「この子だ」と感じる瞬間があるかもしれない。そういう感覚を肯定してくれる考え方です。
これは、よく聞く話です。猫は毛皮を変えてやってくるっていう話です。三毛猫だったのが、黒猫になったり、ぶち猫になったり…それでも、飼い主はわかるそうですよ。「あ、うちの子だ」って。
ミミちゃんも、毛皮を変えてきてくれてもいいなぁ。でも、ミミちゃんは三毛が似合っているような気もしますけど。
④ すぐには生まれ変わらず、そばで見守る説
亡くなったあと、すぐに生まれ変わるのではなく、しばらくの間飼い主のそばで見守る、という考え方もあります。
夢に出てくる、気配を感じる、ふと名前を呼びたくなる――それを「気のせい」と切り捨てず、別れのあとも続く関係として受け止める考え方です。
これも、よく聞きます。あと、命日の日に何気なく写真を撮ったら猫の影が映っていたとか…
ねこは、毎晩、お布団を持ち上げて、「ミミちゃん、入ってきていいよ。夢に出てきてもいいよ。出てきてね」って念じているんですけど、まだ、出てきてくれていません。
※いずれの説も科学的に証明されたものではありません。けれど、長い間、多くの人の心を支えてきた「考え方」です。そして、猫を飼っている人は、多分、ほとんどの人が信じているんだと思います。
大好きなあの子がまた、私の元に戻ってきてくれるって。
だから、気持ちが折れそうなときでも、踏みとどまれるんですよね。
お別れの時間が近いとき、猫に起こりやすい変化
猫は言葉を持たないかわりに、体のつらさや不安を行動の変化で表すことがあります。
ここで大切なのは、「絶対に当てはまるサイン」として読むのではなく、個体差があるという前提で知っておくことです。
怒りっぽくなる・触られるのを嫌がる
痛み、違和感、体力低下、不安が重なると、猫は自分を守るために攻撃的になったり、触られるのを嫌がったりします。
- 急にシャーと言うようになる
- 撫でようとすると逃げる/怒る
- 抱っこを嫌がる
これは「性格が悪くなった」わけではなく、苦しさを避けたい反応として出ることがあります。
飼い主は、病院に連れていって、様子を見るしかできないもどかしさにかられますが、声をかけてあげることで安心しているようなしぐさを見せることもあるので、触れなくても声をかけてあげるのは大切かもしれません。やさしく、そっと声をかけてあげてくださいね。名前を呼ぶだけでもいいんです。
姿を消す/静かな場所にこもる
押し入れ、ベッド下、隅っこなど、静かな場所に行く時間が増えることがあります。
一方で、逆に飼い主のそばから離れなくなる子もいます。どちらも「その子の安心の形」です。
猫は、死ぬところを飼い主に見せない。だから、姿を消すんだよって、昔、ねこママに聞いたことがあります。それ以来、ねこは、ウチの子にことあるごとに「死ぬときは、隠れないでね。ねこのそばにいていいんだよ」って言い聞かせるようにしています。だって、一匹で痛さや辛さ、怖さに耐えているなんて可哀想すぎます。でも、それも、多分、ねこのエゴです。
甘え方が変わる/距離感が変わる
急に甘える、急に距離を取るなど、これまでと違う接し方になることがあります。
ミミちゃんは、すごく甘えるようになりました。シニアになる前は、そんなに甘えん坊ではなかったのですが、シニア期に入ってから、赤ちゃんにかえったみたいにだっこをせがんだり、一緒に寝たり…だから、すごくたくさん愛おしい思い出を作ってくれました。
「いつもと違う」に気づいたとき、ねこ達飼い主が、自分を責めすぎないように――そのために、知っておいてほしい項目です。
ちょっとした小さな変化が重なっていくので、ねこ達飼い主が気付かない、気付かないふりをしたまま過ごして、「あの時のアレが…」「あの時、ああしておけば」っていう後悔になります。
でも、どんなにやったとしても、後から後から後悔って生まれてきてしまうんです。それに飲み込まれないためにも、毎日を大切に生きることがねこ達にできることなのかもしれません。
▶ 関連記事:猫は「別れ」を予感するの?|姿を消す・寄り添う行動の理由
後悔のない最期のために、知っておきたいこと
看取りでいちばん多いのは、「何をすればよかったのかわからない」という不安と後悔です。
だからこそ、先に知っておくことが、ねこ達の気持ちを守ります。ここでは「完璧にやる」ではなく、最期の時間をやさしくするための現実的な考え方としてまとめます。
① 「してあげること」は、少なくていい
特別なことをしなくても、猫にとって大切なのは、安心できる環境と気配です。
- そばにいる(同じ部屋にいるだけでも)
- いつも通り名前を呼ぶ
- 無理のない範囲で、やさしく声をかける
「何かを足す」より、「いつも通り」を守る方が、猫が落ち着くこともあります。
② 触れないほうがいいときもある(尊重は愛情)
怒る・嫌がるときは、体のしんどさが強い可能性があります。そんなときは、抱っこや撫でることを控えて、声かけだけに切り替えるのも立派な看取りです。
「触れられない=冷たい」ではありません。猫の境界線を尊重することは、愛情です。
③ 「変化に気づけた」だけで、もう十分
「もっと早く気づけばよかった」と思っても、当事者は日常の中で迷いながら進みます。
途中からでも遅くありません。気づけたときに、そばにいる選択をした。それだけで意味があります。
④ 後悔は残る。でも、それは愛していた証
後悔のない看取りは、実際にはとても難しいです。というか、後悔のない看取りなんてないとねこは思います。ほとんどの飼い主は、何かしら「こうすればよかった」を抱えます。
でも、その後悔は、真剣に向き合っていた証でもあります。後悔がある=失敗ではありません。
ねこは、後悔だらけです。先ほども書いたように「あの時」「こうしていれば」の「たら・れば」に飲み込まれます。
ミミちゃんを病院に連れて行ったときに「もう少し早く来ていれば、治療もできたのですが」っていわれました。「もう少しっていつ?どの変化をねこは、見落としたの?」叫びたいほどでした。
でも、振り絞るようにして出てきた言葉は「ミミちゃんが辛くないようにしてあげてください」だけです。
そして、ミミちゃんをミミちゃんの定位置だったソファに寝かしながら、自分を責めまくりました。
ミミちゃんのこと
ミミちゃんの最後2日間は、病院に連れていって水分補給の点滴をするだけでした。その前に、薬を点滴に入れたら、帰ってきてから発作を起こしたので、もう薬もやめようと…これ以上、辛い思いをさせたくなくて。
そして、ミミちゃんの体温がすごく低くなっていたので、お医者さんから「とにかく温めて」と言われたので、ねこの湯たんぽでミミちゃんの体を囲み、ホットカーペットの上に毛布を敷いて、ミミちゃんお気に入りの毛布を掛けて…最後までトイレに歩いていこうとしましたが、もう、歩けなかったので、ペットシートを敷いて、おしっこはそこでするようにしました。
お湯で薄めた療養食をシリンジであげてもほとんど食べず。ただ、じっとねこを見つめていました。
ねこの手のひらに頭を預けると少し楽なようだったので、2日間、ずっとミミちゃんの頭をねこの手のひらに乗せ、ずっとミミちゃんに話しかけていました。
ミミちゃんが家に来たときのこと。間違ってお風呂に落ちてしまったこと。家から2回脱走したけれど、ちゃんと帰ってきたこと、そして、大好きだよってこと。もっと、ちゃんと体のことを気にしてあげられなくてごめんなさいって。
ミミちゃんは、ずっと黒目勝ちの目で、ねこを見つめ、「聞いてるよ」って顔をしていました。ねこは、多分、ずっと同じ話を繰り返していたと思います。そして、たくさんのありがとうとたくさんのごめんねを言い続けました。
最後まで、ミミちゃんは、ねこを見つめ、そして、「すぅ」っと息をして、その瞬間、ねこは「あ、逝くんだね」って思いました。それから少しして心臓も鼓動を止めました。
とても静かで、とても気高くきれいな逝き方でした。
ミミちゃんとのお別れについては、ここではすべてを書ききれません。
字数のこともありますし、いまだに心の整理がつかない部分もあって、うまく言葉にできないところがあるからです。
だから、ミミちゃんの最後については、秘密基地のほうで、ねこが思ったこと・感じたことを、気持ちのままに書いておこうと思っています。
もし、ミミちゃんのことをもっと知りたいと思ってくださった方がいたら、ぜひのぞいてみてください。
それでも、一緒に過ごした時間は消えない
看取りに正解はありません。後悔が残らない人も、ほとんどいません。
ねこも、ミミちゃんだけでなくどの子の最後にも後悔しかありませんでした。そして、ササちゃんと花ちゃんが逝ってしまうときも、きっと後悔にさいなまされるに違いありません。
それでも、猫と一緒に過ごした時間そのものに後悔はありません、むしろ、感謝しかありません。
猫がねこのそばにいてくれた日々は、確かにここにありました。
▶ 関連記事:猫と暮らす日々は、当たり前じゃない|50代女子の記録
いつか会えるかもしれないと信じて

猫の輪廻転生には、4つの代表的な考え方があります。信じる・信じないは人それぞれでも、「そういう考え方がある」と知っているだけで、心の置き場が少し増えることがあります。
そして、看取りの時間に起こりやすい変化――怒りっぽさ、距離感の変化、姿を消す・寄り添うなど――は、性格ではなく、体や心のしんどさが関係していることもあります。
完璧な看取りなんて誰にもできません。それに、ねこ達にできることは、とっても少ないと思います。それでも、そばにいる、声をかける、なでてあげる、猫達の気持ちを尊重する。それだけでも、猫にとっては大きな安心になると信じたいです。
そして、失ったあとに思い出すのは、特別な出来事よりも、何でもない日常にあった小さな幸せな時間だったりするんです。
朝の光、いつもの場所、いつもの気配。そんな小さな時間が、あとから静かに心を支えてくれることもあります。
そして、また、いつか、猫達がねこのもとに戻ってきてくれるかもしれない。逆にねこが、猫達の所に行くかもしれない。わからないけれど、いつか会えることをすっごく楽しみにしています。
会えたら、話したいこと、聞きたいこともたくさんあります。
皆さんが、愛猫たちとお別れをするとき…それは、いつか必ずやってきますが、少しでも、優しい時間になりますように。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
ではでは。
