なぜ猫は飼い主の枕を奪うの?|可愛い本音と危険を防ぐ上手な寝方ガイド
枕を奪う猫の可愛い本音と、安全に一緒に眠るためのヒントをまとめました。
おはようございます!ねこです。
「おやすみ〜」と布団に入った瞬間、なぜか猫がスルッと枕の上に乗ってきて、当然のようにど真ん中を陣取る…。
可愛いけれど、息苦しいし、身動きもとりにくいし、ねこと同じアラ還世代の50代女子にとっては、首や肩こりの原因にもなりかねません。特に、最近は寒くなってきたので、わらわらとやってきます(笑)だから、ねこは、すっごく変な姿勢で寝ることになり、翌日は、体がバキバキです…
辛い…とはいえ、「どいて」と言うとちょっと申し訳ない気持ちになるのも、猫と暮らすあるある。
そこで今回は、猫が飼い主の枕を奪うように寝ようとする理由と、猫達の可愛い本音、一緒に寝るときの注意点や快適に眠るコツを、ねこの実体験も交えながらまとめました。
理由と対策を知っておくと、イライラする夜が「ちょっと嬉しい夜時間」に変わっていきますよ。
猫が枕にくるのは、甘えと安心のサイン。安全と快適さを両立させて、猫達との“おやすみ時間”をもっと心地よくしていきましょう。
猫が飼い主の枕を奪う5つの理由

なぜ、猫は飼い主さんの枕が好きなんでしょうか。
1. 飼い主の匂いに包まれて安心したいから
猫達にとって、飼い主の匂いは「安心のスイッチ」。とくに頭や髪の毛には、その人らしい匂いがぎゅっと集まっています。(だから、加齢臭…が気になるんですよね)
でも、猫達は、加齢臭なんて気にしません!枕の上や、枕のすぐ横にピタッとくっついて眠ろうとするのは、「大好きな匂いに包まれて、安心して眠りたい」という気持ちの表れなので、嬉しさ倍増ですね!
以前ねこの家でも、猫がなぜか決まって同じ位置の枕に顔をうずめて寝ている時期がありました。まるで“飼い主専用の安心スポット”を、自分なりに見つけていたようです。
2. 温かくて居心地がいいから
人の頭まわりは体温が高く、寝ている間もじんわりと温かさが続きます。特に冬場は、枕の周辺がちょっとした「天然ホットカーペット」のような状態に。
寒がりな猫達にとって、ここは思わず吸い寄せられてしまう特等席なのです。
最近のミミちゃんは、大声で鳴きながら、猫の布団に入ってきて(必ず右側)しばらく出たり入ったりを繰り返し、納得してから猫の腕を枕にして寝ています。
花ちゃんは、ねこのちょうど膝辺り。ササちゃんは、左側の猫の顔の横…もはや、嬉しさを超えて拷問のようになっています。
猫飼い酸ならみんな大好きな「ごめん寝」など、思わず写真を撮りたくなるような不思議な寝相を見せるのも、実は安心と心地よさの裏返し。猫達のちょっと変わった寝相が気になるねこ達50代女子は、こちらの記事も参考になります。
「ごめん寝」は苦しくない?|50代女子が気になる猫の寝相のヒミツ
3. 高い場所で周りを見渡せて安心できるから
野生の頃の名残りから、猫達は「少し高い場所」や「見晴らしのいい場所」を好む傾向があります。枕の上や、ベッドのヘッドボード近くは、部屋全体が見渡せるポジション。
そこにいることで、部屋の様子や飼い主の動きをさりげなくチェックしつつ、安心して眠れるのです。
花ちゃんがねこの布団の中に入らず、布団の上にいるのは、ねこの動きをチェックしてたんですね。ミミちゃんとササちゃんは無頓着だけど。
猫がいつも決まった場所にだけ座ったり寝たりするのも、同じような心理が働いていることがあります。
「うちの猫も、ここばかり…」と心当たりのある方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
知らなかった!猫が特定の場所にだけ座る心理と居心地の秘密
4. できるだけ近くで眠りたい“愛情表現”
猫達は、心から信頼している相手のそばで眠ります。
中には、飼い主の胸やお腹の上、顔の横にぴったりくっついて眠る猫も。枕を奪うように見える行動も、実は「ここがいちばん安心」「大好きだからそばで眠りたい」という愛情表現のひとつです。
名前を呼ぶと枕のあたりにトコトコやって来る場合は、「呼ばれた=甘えに行く合図」と覚えている可能性も。我が家の場合は、名前を呼ばれた=おやつって覚えているので、どこにいても大抵出てきてくれます。
猫が本当に覚えている言葉や、呼びかけのコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
猫が本当に覚える言葉5つ|50代女子が今日からできる“伝わる声かけ”レッスン
5. いつの間にか“自分の寝床”として習慣化しているから
一度「枕で一緒に寝る」体験をして気持ちよかった猫は、「夜になったらここで寝る」と覚えてしまうことがあります。
猫の中で「夜=飼い主の枕」「ここは自分の定位置」というルーティンが出来上がると、毎晩当然のように枕の上にやって来るように。
特に、我が家のように高齢猫ばかりの場合は、無理に場所を変えたりするとパニックになるかもしれないので、どこでも好きに寝させています。例え、ねこの首が横に曲がって寝るようになっても仕方ありません。猫ファーストなんで。でも、ちょっと辛いので、時々、お願いしてずれてもらっています。
習慣になっている場合、いきなり完全に禁止するよりも、猫達にとっても、ねこ達50代女子にとっても無理のない「折り合いのつけ方」を考えていくのがおすすめです。本当に、上手に折り合いをつけていくのが猫との暮らしでは大切なことですね。
猫と一緒に枕で眠ることで得られるメリット
「正直、ちょっと邪魔…」と思いつつも、猫が枕の横でスヤスヤ眠っている姿を見ると、こちらまでふわっと力が抜けていきませんか?
猫達と一緒に眠ることには、ねこ達50代女子にとっても嬉しいメリットがあります。
猫の寝息やぬくもりにはリラックス効果があり、心が落ち着きやすくなります。
仕事や家事、将来のお金のことなどでつい頭がパンパンになりがちな世代にとって、「猫と眠る時間」は心をゆるめる大切なひとときです。ねこも、ミミちゃんがお布団の中にいてくれるだけで幸せを感じます。横を向くとササちゃん、膝の上にはどっしりと花ちゃん…。最高に幸せです。
また、猫達にとっても、飼い主のそばで眠ることで安心感が高まり、夜鳴きや不安行動が落ち着くケースもあります。
ただし、メリットだけでなく、後述するようなリスクや注意点もあるので、「ゆるく一緒に寝る」くらいのバランス感覚がポイントです。
実は注意したい4つのリスクと対策

猫と一緒に寝るときは、いくつか注意した方が良いことがあります。
1. 抜け毛・ダニ・アレルギーのリスク
枕や布団は、どうしても猫の抜け毛が溜まりやすい場所。ダニやハウスダストの温床にもなりやすく、アレルギー体質のねこ達50代女子には要注意ポイントです。
今は季節に関係なくダニが潜みやすく、特に冬は、暖かい布団やマットレスの中で増えやすくなります。
こまめな洗濯や掃除機がけに加えて、ダニ対策グッズを上手に取り入れるのもひとつの方法。例えば、布団やマットレスの下に置くだけで、自動でダニを誘引・乾燥退治してくれるダニ対策シートなら、猫ちゃんや家族の負担を増やさず対策できます。
アレルギーが気になるねこ達50代女子や、小さなお子さん・ペットと暮らしているご家庭には、こんなアイテムも心強い味方です。
置くだけ簡単!自動でダニ退治【ダニ捕りくん】
2. 寝返りで猫を押してしまう危険
寝ている間のねこ達50代女子は、自分で思っている以上によく動いています。
枕の真横や上に猫がいると、寝返りを打ったときに、猫の体をうっかり押してしまったり、重みがかかってしまう可能性もゼロではありません。
特に子猫や小柄な猫は、少しの圧でも体に負担がかかりやすいもの。
どうしても不安な場合は、枕のすぐ横ではなく、布団の端やベッドボード近くに「猫専用スペース」を作ってあげるなど、物理的な距離を少しだけずらす工夫をすると安心です。
一時期、花ちゃんは、ねこの枕の横に専用の寝床を作ってそこで寝ていました。猫って猫なりのマイムーブがあるので、いつの間にか、膝の上になっているんですけどね。
でも、子猫の場合は、本当に心配です。側に居て子猫が安心して寝られる場所を作ってあげるのは良い方法だと思います。
こういうのだったら、枕の横に置いてもあまり邪魔にならないで、子猫も安心して寝られると思います。
3. 飼い主の睡眠が浅くなる・疲れが取れない
更年期〜アラ還世代は、ただでさえ眠りが浅くなりがち。そこに「猫が顔の横にいる」「動いたら起こしてしまうかも」という意識が加わると、どうしても熟睡しづらくなります。
「猫は可愛いけれど、朝起きると首や肩がガチガチ」「なんとなくいつも眠りが足りない」というねこ達50代女子は、枕そのものを見直すタイミングかもしれません。
思い切って、今、使っている枕は猫ちゃんに進呈して、人間が“自分専用の快眠枕”に変えるのも一つのアイデアです。睡眠の質を意識した枕なら、短い睡眠時間でも最初の深い眠りをしっかり確保しやすくなります。
速く、深く、脳が眠る枕「ブレインスリープ ピロー」
新しい枕にして新年を迎えるとか、良いタイミングかもしれません。ねこも、なかなか枕を変えるタイミングがなく、数十年使っていた枕をやっと変えました。今の枕ってすごいんですよ!よく眠れます。
猫ちゃんも飼い主さんの匂いのついた枕を独占できるし、飼い主さんも新しい枕で良く寝れる…一石二鳥ですね!
4. 夜中の鳴き声や“呼びかけ”で目が覚める
枕の周りは、猫達にとって「飼い主に一番声が届きやすい場所」でもあります。夜中に鳴きながら枕の近くに来るのは、何かを訴えているサインかもしれません。
甘えたいのか、お腹が空いたのか、トイレに行きたいのか…。猫の鳴き声や仕草の違いが分かるようになると、夜中の“呼びかけ”にも落ち着いて対応しやすくなります。
我が家は、とにかく、ミミちゃんとササちゃんの声がでかい!大きな声で鳴きながらやってきますが、「はいはい。ここにどうぞ」って言って、寝場所を作ってあげると安心して寝てくれます。
鳴き声や仕草の意味が気になる方は、こちらの記事も参考になります。
猫の呼びかけサイン|鳴き声と仕草の違い
枕をめぐる夜を快適にするための工夫
毎夜繰り広げられる枕争奪戦を回避して快適に過ごすためには、ちょっとした工夫が必要かも…
1. 枕の近くに“猫用特等席”を用意する
「完全に一緒に寝るのは不安だけど、できるだけ近くにはいてほしい」という場合は、枕のすぐそばに猫用ベッドやブランケットを用意して、“猫専用の特等席”を作ってあげるのがおすすめです。
最初のうちは、飼い主の匂いがついたタオルや服を敷いてあげると、猫達も安心しやすくなります。少しずつ、「枕の上」から「枕の横のベッド」へと習慣をシフトしていくイメージです。
2. 寝る前のブラッシングで抜け毛ケア&スキンシップ
枕や布団に抜け毛がつくのが気になるときは、寝る前の短い時間を「ブラッシングタイム」にしてしまうのも◎。
やさしくブラッシングしてあげることで、抜け毛対策になるだけでなく、猫達とのスキンシップ時間にもなります。
肌当たりがやさしく、猫達が嫌がりにくいグルーミングコームなら、ブラッシングが苦手な子でも少しずつ慣れてくれることも。
犬猫の負担をできるだけ少なく考えられたグルーミングアイテムを選んであげると、ねこも猫達もストレスフリーで続けやすくなります。
犬猫も嫌がらない!痛くない!を目指した【ZOORO ゾログルーミングコーム】
換毛期が終わったとはいえ、まだまだ毛は抜けます。マッサージやコミュニケーションとして、ねこも時間がある時はコームで撫でるようにしています。
3. 布団・枕まわりをこまめにリセットする習慣を
猫と一緒に眠る前提で考えるなら、布団や枕カバーの洗濯頻度を少しだけ増やすのもポイントです。
週に1回だったものを、季節によっては週2回にしてみる、シーツをこまめにチェンジするだけでも、肌への負担やモヤモヤ感が変わってきます。
これはただの洗剤ではございません。 ペットの抜け毛がつきにくくなる <衣類用液体洗剤>『リモサボン』です。という猫の毛が付きにくくする洗剤もあるので、こういうのを利用するのも良いと思います。ねこは、2日に1回はシーツと枕カバーを洗っています。
さきほど紹介したようなダニ対策シートや、布団用の掃除機・布団乾燥機などを組み合わせて、ねこ達50代女子も猫達も、どちらも心地よく眠れる環境を整えていきましょう。
4. 飼い主の眠りを優先する日があってもいい
「今日は本当に疲れている」「どうしてもぐっすり眠りたい」という日は、猫達には別のお部屋や自分のベッドで寝てもらう日があっても大丈夫。
無理に毎晩一緒に寝ようとすると、どこかで必ず無理が出てきてしまいます。
大切なのは、猫達との甘え時間と、自分自身の休息時間のバランスをとること。
日によって一緒に寝たり、自分のベッドで寝たりとメリハリをつけることで、結果的にどちらにとっても心地よい関係が長く続いていきます。
とはいえ、必ず、ベッドにやってくるので結局、いつも一緒に寝ているんですよね~(でも、幸せなのでいいんです)
枕を奪われても、猫との“おやすみ時間”をもっと楽しもう

猫が飼い主の枕を奪うようにして眠ろうとするのは、匂い・温かさ・安心感・高い場所が好き・愛情表現・習慣といった、いくつもの理由が重なっているからでした。
確かに、首や肩が痛くなったり、眠りが浅くなったりと、ねこ達50代女子にとって困る面もあります。
でもその裏側には、「この人のそばがいちばん安心」「大好きだからくっついていたい」という、猫達のまっすぐな気持ちが隠れています。
抜け毛・ダニ・アレルギー対策、寝返りの危険、飼い主の睡眠の質など、心配なポイントにはしっかり対策をしつつ、
「今日はここまでならOK」「この位置なら一緒に寝ても大丈夫」という自分なりのラインを決めて、猫達との夜時間を楽しんでいきましょう。
まぁ、そんな取り決めは人間だけで猫達は、軽々とラインを飛び越えてねこの布団の中やひざの上、顔の横で寝るんですけどね。
枕をめぐる攻防戦さえ、いつか振り返れば「そんなこともあったね」と笑い合える、愛しい思い出になりますように。
そして、猫達と暖かい冬の夜を過ごしてくださいね。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
ではでは。
