認知症の妄想ってどんなことを言うの?

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認知症になると、さまざまな妄想を引き起こすことがあります。これは、認知症の種類によっても異なりますが、nekotaママの場合は、たぶん、自分が思うようにならない現実に対するいら立ちや不安、猫田やnekotaママのだんな(猫田の父親)に怒られることへの恐怖、怒り、羞恥心などが根底にあるような気がします。

今回は、認知症における妄想の種類や対処法を考えてみましょう。

もちろん、nekotaママのクスっとしてしまうエピソードも一緒に紹介します。

目次

認知症における妄想の種類

まず、認知症になったらどんな妄想を引き起こすようになるのでしょうか。

ここでは、認知症が引き起こす妄想の中でもnekotaママの妄想についてご案内しますね。

物とられ妄想

これは、認知症になったら、みんな言い出すのではないかと思うほど、よく聞く妄想です。

猫田ママもこの妄想にとらわれると大変。

猫田ママ

ないのよ。ないの。

猫田

今日は、何がないの?

猫田ママ

この箪笥の奥にしまっておいたお金がないの

猫田

そこは、昨日も探したし、そもそもお金なんてないよ

猫田ママ

そんなの知っているわよ(怒)

こんな感じです。ついでに、誰かが家に入ってきていろいろ盗んでいくと言うパターンもあります。

施設に入所しているnekotaママのお兄さん(猫田の叔父)は、施設に入る前は、しょっちゅう、電話をかけてきて「お金を盗まれた。犯人は忍者だ、鍵を変えても壁を伝ってやっくる」って言ってました。

ある意味、その発想はどこから来るのか不思議で楽しかったです。

対人妄想

他人に対する妄想も、認知症の症状の1つです。

猫田ママ

不思議なのよ。ここにあったお菓子を誰かが食べているの

猫田

nekotaママが食べてるんじゃないの?

猫田ママ

違うの。誰かが入ってきて食べていくんだけど、ごみを捨てていくからわかるのよ。

猫田

それ、nekotaママが食べて、普段はそのままにしているけど、今日はごみ箱に捨てたから誰かが食べたと思ってるんじゃないかな…

と、こんな感じで、誰かが自分の意に沿わないことをしていると思い込んでいるみたいです。この妄想の一番の被害者は父で、いつも疑われています。(まぁ、食べていることもあるだろうけど)

幻覚や見間違い妄想

nekotaママの妄想の中で一番多く面白いのがたぶん、これ。

今、実家の2階に住んでいる弟は3匹の猫を飼っています。そのうち、1匹は、猫田が最近、保護した子猫で、まだなついておらず、あまり姿を見せないので猫田も弟も「幻の猫」と呼んでいました。

最近は少し慣れて、姿を見せてくれるし、機嫌が良ければなでることもできます。名前は「ちーちゃん」です。nekotaママには、ちーちゃんを保護して2階に連れて行ったときに

猫田

nekotaママ、ねこが子猫を保護したから、新しい子猫が仲間入りだからね。名前はちーちゃんね。

と説明したのですが、すぐに

猫田ママ

ねこ、知らない猫が勝手に入ってきてる!

猫田

うん。それがちーちゃん。最近、飼い始めたのよ。

猫田ママ

大変だわ。どこからか入ってきて住み着いてるの。

猫田

うん。もうどこから来たかはいいから、仲間に入れて。

翌日になると

猫田ママ

ねこ、知らない猫が住んでるんだけど、いなくなっちゃったから探してくるわ!

と言い、洗濯ネットを持ってお隣の駐車場の車の下にもぐって、お隣のおばさんを驚愕させたりしてました。ただ、猫を保護するときは洗濯ネットってちゃんとわかっているのはすごいと思いました。

そして、いまだに、家に猫が何匹いるのかいまいち、わかっていないようで…

猫田ママ

ねこ、大変よ。猫が増えてるの。

猫田

それが、新しいちーちゃんだよ

猫田ママ

そうじゃないの。まだいるのよ。知らない猫が。

猫田

え。それは困ったね。どんな猫?

猫田ママ

わからないの。どんな猫か。不思議ね。

もはや、会話が成り立っているようで成り立っていないような…で、結局、ちーちゃんは、nekotaママには「野良」と呼ばれるようになり、いまだに不思議な存在みたいです。

周囲の人が理解できるような幻覚や見間違いは、ちょっと楽しかったり、ほっこりすることもありますが、全く知らない男の人が見張ってるなどと言うような幻覚は、大変だろうなぁと猫田は思います。

今のところ、nekotaママの妄想は、これくらいですが、他にも家にいるのに「自宅に帰りたい」と訴える「帰宅願望」や自分は家族に見捨てられたと思う「見捨てられ妄想」パートナーが浮気をしていると妄想する「嫉妬妄想」などがあるそうです。猫田個人は、「嫉妬妄想」が一番面倒くさそうだなぁと思いますが…

妄想にはどう対処したら良い

周囲は妄想とわかっていても、本人はいたって本気で何とかしようとしている…そんな状況になったとき、私たちはどうしたら良いのでしょうか。

否定しない

どんなに頓珍漢な妄想でも頭から否定せず、聞いてあげることが大切。否定すると、「こんなに言ってるのにわかってくれない」と被害感情や怒り、悲しみが大きくなってどんどんエスカレートしていきます。混乱して、誰彼構わず、自分の境遇を訴えるようになってしまうかもしれません…

でも、「否定しちゃいけない」とわかってても、つい言いたくなってしまうんですよね。

共感する

これも、わかってるんです。nekotaママが「自分の気持ちをわかってほしい」「ちゃんと人として扱ってほしい」と思っていることも。

具体的なアドバイスや賛同ではなく、nekotaママの状況に共感や理解を示さないといけないってことも。でも、つい、声を荒げたりしちゃうんですよね。

実際、アドバイスをしても、頭から否定されたりすぐに忘れちゃうので、やっても無駄って思います。

サポートしてくれる人を見つける

認知症の人をサポートするのは主に家族になりますが、その家族をサポートする人がいないと、その家は壊れていってしまいます。ましてや妄想の矛先が家族に向かっているような状況だと、本当につらいですよね。

ケアマネや地域包括センター、ご近所さんなど頼れたり相談できる人を見つけることが大切です。

認知症の妄想の下に愛を見つけよう!

nekotaママの脳内科のドクターが「この病気は、周りが我慢する病気なんです」って最初に言いました。

確かに、毎朝、何かしら探し物をしているnekotaママに30分付き合う、午後も何かを探していたり、急に掃除を始めたり…まさに、フリーダムな生活をしているnekotaママに振り回されていると本当に涙が出る時だってあります。

でも、nekotaママの妄想は、毒があるわけでなく、心配が高じて言い出す妄想だったりするので、妄想の下には愛情が隠れているんです。それがわかっているから、「仕方ないなぁ。」って思って笑えるのかもしれませんね。

今日もお付き合いくださりありがとうございます。

ではでは。

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