要介護1 やられた!走れ!ねこPART2

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別に認知症が悪いんじゃないんです。

今考えると、多分、ねこの対応が悪かったんだと思います。

でも!でもさ!この暑さの中…

もう、聞いてください!

目次

nekotaママにまたもかまされる!

毎月1度、施設に入所しているnekotaママのお兄さん:通称てっちゃん(ねこにとっては叔父さん)を見舞いにnekotaママの妹:通称みっちゃん(ねこにとっては叔母さん)と途中の駅で合流して行くようにしています。

ウチからだと、バスと電車を乗り継いて、片道1時間40分くらい。乗り換え4回。

見舞いといっても、体は、まぁ元気なので、行ったら外出してお昼を食べたり、カラオケをしたり、散歩をして帰ってくるようにしています。

で、その見舞いを翌日に控えた日

猫田

nekotaママ、明日は、てっちゃんのところだからね。

猫田ママ

わかっているわよ。いつものバスね。

猫田

いや。絶対にわかってない。

猫田

そう。8時36分のバスに乗りたいから、明日、朝の薬を持って行くときにまた説明するね。バスは、ねこも一緒に乗っていくからね。一緒に行くからね。勝手に行かないでね。
前も、勝手にバスに乗って行っちゃったでしょ!
あの時も大変だったんだから。

猫田ママ

何度も大丈夫よ!わかってるわよ。うるさいわね

今日は機嫌が悪いのかなぁと思いつつ、夜の薬を飲ませてねこは家に帰りました。

お見舞い当日

お見舞いに行く当日、ねこは、ちょっとだけいつもより早くにnekotaママに薬を届けに行きました。

猫田

今日は、てっちゃんのところに行くから、薬を飲んだら用意してね。
8時36分のバスに乗るからね。
8時36分のバスだよ。
8時30分ごろにバス停に行こうね。
ねこと一緒に行こうね。

と、本当はもっとしつこく念を押すねこ。

猫田ママ

わかっているわよ。8時36分のバスね。大丈夫よ。

というので、ねこも家に帰って、出かける用意をしていました。

その1分後

猫田ママ

なんで、今日の朝の薬を持ってこないのよ!

と、突然、家にやってくるnekotaママ。

猫田

いや。今さっき、飲んだよ。目薬も差したよ。
大丈夫だよ。

猫田ママ

目薬は覚えているけど、薬は飲んでないのよ。飲んだの?

猫田

うん。飲んだから、大丈夫。
それより、8時36分のバスだからね。
30分ごろに家を出ようね。
もうちょっと、時間があるから家にいてね。
迎えに行くから。

猫田ママ

わかってるわよ。

と、ちょっと納得がいかないような感じで家に戻るnekotaママ。

薬を飲んだ飲まないのバトルは、ほぼ毎日なので、もう気にもしなくなっていたねこは

猫田

今日も暑いなぁ。
梅雨なのに、全然、雨降らないなぁ。空梅雨なのかな。
まぁ、バスの中は涼しいから良いけど。

なんて、のんきに思いながら、我が家の猫たちのために冷房を入れて、戸締りもチェック。

日焼け止めをたっぷり塗って、UVカットの眼鏡をかけて、日傘をもって準備万端。

そろそろ時間になったので、実家に行ったら

nekotaママがいない!

用意しておいたバッグもない!

耳の遠いnekotaパパに

猫田

nekotaママはどこ?

って大声で聞いたら、「知らないよ。出かけたの?」

おーまいがっ!

バス停に走るねこ。

バス停にnekotaママの姿はなく

猫田

やられた!また1本早いバスに乗りやがった!
なぜ、いつも、こうなる!?

と思いながら、nekotaママが下車する予定のバス停までダッシュ!

メチャクチャ暑い中、ダッシュしましたよ。ねこ。

でも、時間的に間に合わず、バス停にバスの形跡もなし。

次は、最寄り駅にダッシュするねこ!

駅構内を探すねこ

駅構内といっても、1種類の電車しか走らない田舎なので、ホームは1つ。

いつも最後尾から乗るので、まず、最後尾から前の方を探索。いない。

電話をかける。出ない。

もう一度、階段を昇って改札あたりを確認。

もう一度、電話。

つながった!

猫田

nekotaママ、今どこにいるの?

猫田ママ

駅に決まってるじゃない

猫田

駅のどこ?

猫田

なぜ、今頃、駅?どこを歩いていたのか?

とりあえず、疑問だらけだけれど、連絡が取れたので、ホッとしました。マジで。

これ、連絡がとれなかったら、また、家まで戻ったりするのかと考えてめまいがしてたから。(ねこの家は、ちょー山の上にあります。階段が130段くらいあるんですよ!)

そして、無事に合流。

猫田

8時36分のバスに乗ろうって言ったよね!
迎えに行くから待っててねって昨日も今朝も何度も言ったよね!
なんで、1本前のバスに乗るの?
意味が分からないんだけど!

猫田ママ

あら、そうだったかしら。
いつも降りる方のバス停にいたから

猫田

乗るのも降りるのも同じバス停でしょ!

猫田ママ

うるさいわよ!

逆切れするnekotaママ。

もう、ねこは、汗だくだし、軽い脳貧血を起こしかけているし、気持ち悪くなってきてるしで

猫田

あのさぁ、nekotaママ、ねこは、nekotaママに振り回されて、どんどん具合が悪くなるんだよ。メンタルクリニックに行くくらい、調子悪いんだよ

猫田ママ

じゃ、今日も来なければいいじゃない

もう、話す気もなくなったので、とりあえず、二人とも無言で、叔父の施設に向かいました。

兄弟で会っていると

施設について、ねこは、機嫌が悪いまま、叔父を外出させるための書類を描いたりしているうちに機嫌が良くなったnekotaママ。

何事もなかったように、叔父のてっちゃんと叔母のみっちゃんと楽しそうに話し始める。

で、叔父がステーキを食べたいというので、施設を出て、バスに乗ってレストランへ。(施設って、結構不便なところにありますよね)

そこで、3時間くらい、楽しそうに昔話に花を咲かせる3人を見ていると、ボケても昔のことはよく覚えているっていうのは、本当だなぁと思ってしまいました。

「今」のことは、あまりよくわかってなくて、自分が置かれている状況や周囲のこともちゃんとわからなくなってしまうのが認知症なんだなぁと。

叔父も、「今」自分が施設に入れられていることに半分納得していて半分不満。そして、兄弟で集まると、昔話は楽しいけれど、今の話になると不満爆発。叔母のみっちゃんに「お兄ちゃん、今が幸せと思わないとダメよ」って!

まともなのは、みっちゃんだけだよ。

認知症の難しさ

叔父もnekotaママも、身内以外には、結構、まともなことをいったり対応をします。だから、一瞬、ねこや叔父の子どもたちの言っていることの方が大げさなのではないかと思われることも…

でも、それ、猫被ってますから!

施設の方やケアマネ、医療関係者などは、わかってくれますが、やはり、近所の人やnekotaママの知人には、「まだまだ、しっかりしてるじゃないの。ねこちゃんが大げさなのよ」なーんて言われたりしますが、最近は、「あれ?やっぱり、ちょっと変?」って気付き始めているような感じです。

叔父が要介護2、nekotaママが要介護1。

これから先の事を考えると、この兄妹たちの被った猫がどんな感じになっていくのか不安と興味でいっぱいです。

これは、ねこの勝手な主観なんですが、認知症になると周りの人を思いやる気持ちが少なくなっていくようにも感じます。もちろん、認知症でも、人を思いやる気持ちがいっぱいある方もいます。だから、それは、その人の健常なときは隠していられた本質なのかもしれません。

ねこは、認知症になっても、人を思いやれる人になりたいけど、今の状況を振り返ると、ちょっと無理だわ。もっと、鍛錬しないと。

皆さん、本当に暑くなってきていますが、まだ、体が慣れていない状況です。

ダッシュするようなときは、本当に気を付けてくださいね。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

ではでは。

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