要介護1 熱中症が認知を引き起こす!?

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認知症の人が熱中症になりやすいというのは、結構、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

梅雨に入ったばかりなのに、もう熱中症の話?と思われるかもしれませんが、梅雨時って、寒かったり暑かったりと天候が不順です。だから、もう、熱中症や脳梗塞予備軍っているんですよ!

特に、認知症の人は、温度に対して感覚が鈍くなります。そのため、すっごく暑いのに、すっごく厚着をしていたり、エアコン代を気にして、エアコンをつけない、あまり水分を補給しないなどの理由から、熱中症で病院に運ばれていてしまうのです。

最悪は、死に至るということも、よくニュースでやっているのでご存知ですよね。

でも、逆に熱中症が認知症を引き起こしてしまうというのは、あまり知られていないのではないでしょうか

今回は、結構、怖い熱中症が引き起こす認知症について調べてみました

目次

高齢者は暑さを感じにくい

「高齢者は暑さを感じにくい」これは、本当にそうだと思います。

最近、ちょっと暑くなる日も増えてきているのに、nekotaママは、ヒートテックの下着の上に半そでのTシャツを着ちゃったりして、どんなおしゃれ?とか思わせてくれています。

昔、ねこのおばあちゃんが、猫娘を見ていてくれたことがあったのですが、ねこが様子を見に行くと、真夏に毛布でぐるぐる巻きにされた上に、ひもで縛られた状態になっていました。

驚いて、猫娘の顔を見ると真っ赤…

あわてて、毛布を取って、冷やしたタオルで体を拭いて扇風機に当てた覚えがあります。

そのときに、おばあちゃんに、「どうしたの?こんなに暑いのに赤ちゃんを毛布でぐるぐる巻きにしたら死んじゃうよ」っていったら、「暑くない。風邪をひいたら大変だから」って…

おばあちゃんは、虐待とかじゃなく、純粋に猫娘が風邪をひかないようにしてくれていたんだけど、マジで、危ないと思いました。

そして、現在は、猫娘が赤ちゃんだったころの30年近く前に比べて、気温が高くなっているのに、やはり高齢者は、暑さをあまり感じないようです。

今でも、熱中症で病院に運ばれてくる人の半数近くが65歳以上の高齢者だといわれています。

だから、高齢者は、あまり暑さを感じないのと、電気代の節約、エアコンの付け方がわからないなどの理由から熱中症になりやすいというのは、周知の事実で、それを踏まえて、みなさん、いろいろな対策をとっていると思います。

熱中症によって脳梗塞になる!?

「脳梗塞」と聞くと、冬の寒さの寒暖差で起こるイメージがありますよね。例えば、温かい部屋から寒い廊下に出たときや、浴場と脱衣場の温度差などによって引き起こされると思われがちです。

しかし、夏でも「脳梗塞」は起こるのです!脳梗塞は、脳血管性認知症を引き起こす原因となるので、熱中症と脳梗塞との見極めとその時の対策がとっても重要になるんです。

6月ごろから、体調に異変を感じることがあっても、たいがいは、「まだ体が暑さに慣れていないから」「ヤバい。熱中症かも」と思う程度ですが、そこに「脳梗塞かも!?」とプラスして疑念を持つことが大切になってきます。

これは、本人よりも周囲の人が気にしてあげなければいけません。多分、本人は、「ちょっと、頭が痛いな」とか「ちょっと変だな」くらいにしか感じていないのかもしれませんから。

脳梗塞って季節によって発症に違いはある?

脳血管性認知症の原因となる脳卒中の中でも「脳出血」は、急激な血圧の上昇によって血管が破裂することで起こります。

だから、寒暖差が大きく、血圧の変動が大きくなる冬場のイメージが強いのですが、夏は、血圧が基本的に低くなります。そのため、少しでも血圧が上がると高血圧となり、この状態が長く続くことで脳梗塞を引き起こす原因となってしまうのです。

他にも、糖尿病や生活習慣病、喫煙、不整脈など、高齢者なら、どれかは必ず持っている危険因子も脳梗塞の発症に大きな影響を与えることになります。

これらは、「冬だから」「夏だから」という季節による差はあまり関係ないそうです。

夏に怖い「隠れ脳梗塞」

実は、脳梗塞は、お風呂場で急に倒れるような激しい症状ばかりだとは限りません。

脳梗塞といっても、軽症から重症までさまざまで、軽症の場合は「あれ?なんか変」って感じる程度の場合もあるそうですよ。

やっぱり、ねこのおばあちゃんの話になりますが、ねこのおばあちゃんが、倒れて入院したときに撮ったMRIの写真を見てお医者さんが「小さな脳梗塞がいっぱい起きていたね。こういうことは、よくあることなんですよ」っていってました。

だから、周囲はもちろん、本人も気づかない「隠れ脳梗塞」って実は、たくさんの人がなっているのかも…

ねこだって、きっと、たくさんの脳の血管が切れているに違いない!と思うときがありますもん。

脳梗塞の具体的な症状は?

・半身まひ

・脱力

・しびれ

・ろれつが回らない

などがありますが、これは、熱中症でも見られる症状です。

ようするに、軽い脳梗塞が起こっていても熱中症だと思って、体を冷やして休んでいるだけだと発見が遅れてしまうということになってしまうんです

脱水や血圧の低下は要注意!

脱水になると血液が濃くなるので、首や脳の動脈、心臓内で血栓ができやすくなります。これは、熱中症も同じなので、脱水だと思ったら、とにかく水を飲ませて首やわきの下などの太い動脈がある場所を冷やすのが正解。

また、血圧が低下すると、脳の細い血管に血液を送る力が弱くなり、末端の細い血管まで血が行かなくなって詰まってしまうことがあります。(ねこのおばあちゃんは、これだったみたい)

おかしいと思ったらチェックしてみて

軽症の「隠れ脳梗塞」を見つけるためのチェック法があります。

FASTチェック

これは、チェックする部分の頭文字をとって呼ばれているチェック法です。

FACE(顔)

鏡もしくは、家族などに向かって「イー」といわせてみてください。そのとき、口や顔の片側が歪んだり下に下がったら脳梗塞が疑われます。

ARM(腕)

目を閉じて、手のひらを上にして両腕を前に伸ばしてもらいます。片方が下がったり手のひらが内側を向いたりする場合は、脳梗塞かもしれません。

SPEECH(話す)

短い文を繰り返しいってもらってください。そのとき、ろれつが回らない、言葉が出てこない場合は、脳梗塞の疑いありです。

以上の症状が1つでも出ていたら、熱中症とともに「隠れ脳梗塞」も疑ってください。

TIME(時間)

症状が起きた時間、もしくは気付いた時間を確認して救急車を呼んでください。

できたら、血圧測定も

脳梗塞を起こした直後は、血圧が上がることが多いですが、熱中症の場合は、血管が拡張するので、逆に血圧が普段より低くなることが多いとされています。これも目安の一つになりますね。

脳梗塞の症状が消えても油断しないで

脳梗塞かもっていう症状が現れても24時間以内に自然と症状がおさまることもあります。

これは、一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれるもので、脳梗塞の前触れといわれています。

このTIAが起こると、3か月以内に15~20%の人が脳梗塞を発症し、そのうち半分の人が48時間以内に脳梗塞が起こるとされています。

本格的な脳梗塞を防ぐためにも、夏は、熱中症以外にも、脱水や血圧低下から脳梗塞になってしまう危険性があることを知っておくことが大切です。

そして、一旦は、症状がおさまっても安心せず、なるべく早く病院で診察してもらってくださいね。

それが、認知症を防ぐ第一歩になるかもしれませんよ。

みなさん、暑くなくても、喉が渇いていなくても、水分、塩分補給を忘れずに…アラ還も、「トイレが近くなっちゃう~」なんて心配しないで、どんどん水分を補給してください!それも、ノンカフェイン、ノンカロリーが理想ですよ(^^♪

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

ではでは。

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