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猫がいない日常に戻れない|ペットロスで崩れたルーティンの話

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モノクロの花

猫がいない日常に戻れない|ペットロスで崩れたルーティンの話

「元に戻れない」こと自体が、深く愛した証拠だった

おはようございます。ねこです。

ペットを亡くしたあと、
「日常に戻れない」と感じることはありませんか。

時間が経てば楽になる。
そのうち元に戻る。
そう言われても、戻れる気がしない。

この記事は、立ち直り方も、解決策も書いていません。
ただ、猫と生きていた日常が崩れたあとに起きることを、そのまま言葉にしています。

目次

日常が、静かに壊れていく

猫と暮らしていると、日常の中にたくさんの「当たり前」が生まれます。
それは特別なことではなく、考えなくても手が動くような、小さな習慣の積み重ね。

でも、その当たり前は、ある日、ふっと崩れます。

猫のご飯を用意するとき、
これまでは何も考えずに、器を4つ並べていました。

今は、3つ。

きれいに洗われて、伏せられたままのお皿がひとつ、いつもの場所に残っています。
それだけで、涙が出てしまう。

PCを打ちながらリビングのソファを見ると定位置で寝ていたミミちゃんがない…

ミミちゃんの面影は浮かぶけれど、それが涙でにじむ。部屋の静かさがどんどん増していく。

いないとわかっていても、呼んでしまう

「はい、ミミちゃんの好きなおやつだよ」
そう言って、おやつのお皿に入れそうになり、そこで、はっと気づきます。

あ、いないんだと。

午前中になると、ミミちゃんが好きだった窓辺に日が差します。
そこにあるのは、日向ぼっこをする猫ではなく骨壺と、それに寄り添うようにしているササちゃん…

日常は続いているのに、心だけが、取り残されたままです。

残された猫たちの変化

ササちゃんは、神経質に大きな声で鳴き続けます。
ねこのそばにいると、少し落ち着くのか、静かになります。

寂しさを、共有しているようにも見えます。

夜、布団に入ってくる猫たち。
以前は、ミミちゃんと場所を奪い合うように、ぎゅうぎゅうになって寝ていました。

今は、少しだけ布団に入ってきて、まるでミミちゃんがいないことを確認するようにして、静かに出て行ってしまう。

猫は、仲間が死んだという概念を理解しているのかは、わかりません。
でも、いなくなったことは理解している。そして、探す。

その姿を見るたびに、さらに悲しくなります。そして、ねこがもっとしっかりしていれば、もっと早く病院に連れて行けば…そんな「たら、れば」が心を覆います。

そうすれば、今もミミちゃんは、ねこと一緒に寝ていたかもしれない。ササちゃんも大声で鳴きながら、探し回らなかったはず…

「まだ他にもいるじゃん」と言われる違和感

ねこは、今もササちゃん、花ちゃん、おっさんたろさんと暮らしています。
それでも、ミミちゃんが空けた穴は、とても大きい。

人は言います。
「ペットが死んだくらいで」
「まだ他にもいるじゃん」
「元気になってね」

悪気がないことも、励まそうとしてくれていることも、わかっています。
それでも、その言葉は、ミミちゃんが“いなかったこと”にされていく感覚を残します。

友達も、子どもたちも、もうミミちゃんの話はしません。
それぞれの生活があって、手いっぱいなのも、理解しています。

だからこそ、悲しさや喪失感を、誰とも共有できない。

共有できない悲しみが、ロスを深くする

ペットを家族として愛し、別れを経験した人でなければ、この感覚は、きっとわからない。
同じ経験をしても、感じ方には温度差がある。それは、当然のことだと思います。

それでもねこは、忘れないし、悲しさを、誰かと共有したかった。

それが無理なことだと、理解している自分も、ちゃんといます。

だから、ペットロスは、どんどん深くなる。
外に出せないまま、心の中で沈んでいき、静かに、心をむしばんでいく。

そして、メンタルクリニックで、不安を軽減させる薬まで出されてしまいました。先生は「今が一番苦しいとき、もう少ししたら楽になるはずですよ」と言ってくれる。

でも、ミミちゃんを亡くした喪失感は、ことあるごとに形を変えて、心を立ち止まらせてしまうことはわかっています。もちろん、それは、少しずつ形を変えて小さくなるでしょう。でも、消えないんです。

ペットロスは「時間が解決する」ものじゃない

よく言われます。
「時間が経てば、楽になるよ」

でも、ねこはそうは思えません。

時間が解決するのではなく、
時間の中で、どうやって記憶と一緒に生きていくか折り合いをつけるか…
それを探しているだけなんじゃないかな。

ミミちゃんを、忘れたいわけじゃない。思い出を手放したいわけでもない。
ただ、ちゃんと生きた記憶を、心の中に置く場所を作りたいだけなんです。

ミミちゃんだけではなく、今までねこと暮らして虹の橋を渡っていった猫達や犬。

少しずつ、実態はぼやけてきています。

でも、一緒に暮らしたこと、楽しかったこと、どんなことが好きだったか…ちゃんと覚えています。みんなを抱えて生きているんです。

まとめに代えて

この記事に、答えはありません。
立ち直り方も、前向きな言葉もありません。

ただ、同じように日常に戻れずにいる人が、
「私だけじゃなかった」と思える場所。
それになれたらいいと思っています。

忘れられないことは、弱さじゃない。
深く愛した証拠だから。

だから、突然、思い出して泣いてしまうことだってあります。

そんなときは、何も言わずにただ側に居るか、それが無理なら、静かに離れていってほしいと思っています。

楽しさは共有できても悲しさは共有できないのだから。


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