保護猫 今日は、ササの話をしましょう

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もう既にご存知のとおり、ねこの家には、最高齢のミミちゃんをはじめ、ササ、花、たろさんの4匹の猫がいます。

ミミちゃんは、時々発作を起こすし、よくお喋りするし、よく寝るし、時々、すっごく甘えん坊になるし徘徊するし…という猫です。

そして、今日は、ちょっと我が家の猫の中では、影の薄い「ササ」の話をしましょう。

目次

ねこ、近所のマンションの1階ベランダで子猫を保護する

もはや、見出しとおりの行動でした。

今から、16年位前(ねこは、ずぼらなので、いつ、どの子が来たとか記録してないんですよね)ねこが、家に帰ろうと道を歩いていると、すっごく小さい声で「みゅあ。みゅあ」って鳴き声が聞こえました。

とにかく猫の声が聞こえると、反応するのが猫田家の証。

早速、ねこは周囲をキョロキョロ。

でも、声は聞こえるけれど、姿は見えず…

猫田

子猫の声っぽいけれど、姿も見えないし、このまま行っちゃおうかな…

と思ったねこですが、一応、道の横のマンションのベランダを覗いてみました。

そのマンションは、少し低い位置にあるので、1階のベランダの壁と目隠しの隙間が大人が少し前かがみになれば中が見える感じでした。

何となくそこを覗いてみたら、狭いベランダの奥のほうに小さく丸まった毛玉が…

猫田

いたー!

しかし、ここからが大変。もしかすると、このベランダの家の人が子猫を飼っていて、ベランダに出しているだけかもしれない。

でも、すっごく小さくて、ねこから見ると、親猫の保護が必要なサイズ…

そんな子猫をベランダに出しっぱなしにしておくだろうか。

親猫が移動しようとして、うっかり落としてしまったのだろうか…

しかし、周囲に親猫らしき猫、どころか人ひとりいないし。

うっかり落とすような構造じゃないし…

でも、この子猫を保護するためには、ベランダの目隠しと天井の隙間からベランダに降りて捕獲するしかない。

ベランダの隙間から手を伸ばしても届かないし、子猫はどんどん奥の壁にくっついていっちゃうし。

猫田

すみませーん。誰かいませんかぁ。ベランダに子猫がいます!飼ってますか?子猫がいるのを知ってますか?

と、何度も大きな声で、ベランダの隙間から声を掛けますが、窓は閉まったまま…

どうやら、留守の様です。で、なんとなく、男の人の一人暮らし用のような気配。これは、完全にねこの勘だったのですが、猫を飼っているのでもなく、ここに子猫がいるのも知らないのではないか。たぶん、この子猫は、この隙間から遺棄されたのでは…と思いました。

もう、そう思ったら、ねこの脳内でそれが事実になってしまいました。(今、考えると、ちょっとやばい)

で、なんとか、ベランダに入ろうとしていると、女の人が通りかかりました。

協力者現る!

ねこの挙動不審な動きを見て、「ヤバそうなやつがいる」みたいな顔で、距離を置いて立ち去ろうとする若い女性に、すかさず

猫田

このベランダに子猫がいるんです。たぶん、捨てられたんだと思うんです。助けないと死んじゃうと思うので、手伝ってくれませんか?

すると、その女性は、近づいてきて、ねこと一緒にベランダの隙間を覗いてくれました。

「あ、本当だ。子猫がいる。どうしよう。」

すかさず

猫田

助けなきゃですよね。私が、この隙間から(天井と目隠しの隙間)から入って子猫を保護するので、受け取ってくれませんか?

と無茶ぶり。

すると

「わかりました。周囲の様子も見ておくので気を付けてください!」

なんて良い女性だ!

で、当時は、ねこもまだ若くて運動神経があったので、なんとか、天井と目隠しの隙間からベランダに侵入。

これ、完璧に不法侵入。家主がいたら警察を呼ぶレベルだわ。

で、無事に子猫を保護して、女性に手渡すことができました。

女性、ビニール袋を差し出す

また、ねこは、忍者のように天井と目隠しの隙間からはい出し、何とか道路に着地。

「うわー。可愛い!」

と子猫を抱っこしている女性。

猫田

このまま、私が飼いますとか男気もとい女気をだしてくれるといいな

「で、どうしましょう」と女性。

そうだよね。そうなるよね。

猫田

大丈夫です。うちで飼います。

っていうしかないじゃん。ねこ。

手ぶらのねこを見て、その女性は、買い物したものが入っていたビニール袋をあけて、ねこに差し出してくれました。自分は手にいっぱい買ったものをそのまま持って帰るから大丈夫だと…

なんて良い人だ。飼ってくれればもっと良い人だったんだけど…

こうして、不法侵入したけれど、無事に子猫を袋に入れて何となく保護して家に帰ったねこ。

名前は「ササ」漢字で書くと笹

家に帰ったら、猫娘がいたので、

猫田

下のマンションの1階のベランダで捨てられていたっぽい子猫がいたから保護したよ。しないと死んじゃいそうに弱ってたよ。

と、いかに今保護しないと、この子猫の命はないくらいの哀れさで猫娘に説明しました。猫を飼ってもらおうと思ったら、とにかく、この子は可哀想なんだ!を全面に出すのが猫田家の流儀。だいたいこれで、みんなOKになってしまうんですよ。

猫娘

えー。可哀想だね。うちで飼えばいいじゃん!

猫田

(やった!)だよね。名前をどうするか考えておいて。子猫用のミルクとシリンジを買ってくるよ。

子猫用のミルクとシリンジを買って帰ってくると

猫娘

なんかこの子、パンダっぽいから、パンダが食べる「ササ(笹)」でいいんじゃね。

猫田

我が娘ながら、ネーミングのセンスがわからん

ということで、我が家には、ミミとササが同居するようになったのでした。

めちゃくちゃ影が薄いササ

大変な思いで保護したササですが、小さいころの記憶がほとんどありません。

子猫の世話はちゃんとしたのですが、手がかからない、静かな子だったのでしょう。あまり甘えてくることもありませんでした。

そして、大きくなると、ミミが大好きで(ミミは、どうでもよいみたいだけど)人間が怖いという子になっていました。

ササをなでようとササの上から手を出すと、おびえた顔をして反撃してきました。多分、やっぱり虐待されて遺棄されたのかもしれません。なので、ササをなでるときは、ササに「今からササを撫でるよ~」といって下のほうから手を出すようにしています。

人間が苦手で、ねこの友達の間では「幻の猫」といわれるほど。知らない人が来ると、とにかく隠れる。何日も出てこない…でも、ミミに会いたくて出てくる…そんな感じでした。

引越しの時は油まみれ

猫娘が家を建ててくれて、引越しをするときは、とにかくいつもと違う気配に敏感で、隠れ続けるササ。

でも、家具がどんどん片付けられていくと、ついに隠れるところがなくなって、キッチンのガス台の隅で油汚れの壁に身を押し付け、油まみれになってでも壁に変身する術を使う忍者のように壁と一体化しようとしていました。

とにかく臆病で、新しい家にきてもしばらくは、どこにいるのかわかりませんでした…が、ときどき、大きな声で自己主張だけはしてくるんですよね。

ささ

あたしはここよ!探せるものなら探してみなさいよ!ちょっとは、探してみなさいよ!

たぶん、こんな感じ。

本当は寂しがり屋の甘えん坊

そんなササも、多分、もう16歳くらい(人間でいうと80歳くらい)だいぶ、人にも慣れてきて、ねこが寝るときは、ミミと一緒にお布団の中に入ってきたり、ねこの顔の上で寝るようになっています。(ねこ的には、苦しいのでやめてほしいけど)

そして、時々、トイレを失敗してしまうこともあります。

ねこと猫娘、猫息子、nekotaママのことは、大丈夫な人と認識して姿を見せて大きな声でお喋りします。

ご飯も一杯食べますが、歯がないので、だいたい食べたものを吐いてしまいます。でも、たくさん食べるので、栄養は何とか足りているよう。

とにかく、怖がりなビビりのササ、外に出ようと思ったこともないみたいで、外の世界にも興味がなさそうです。

時々、花に「シャー」ってやられたり、たろさんにちょっかい出されたりしてますが、それも刺激になって良いのではないかと。

このまま、ミミちゃんと一緒に、穏やかで静かな暮らしができるようにしてあげたいなと思うねこでした。

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