今月3日に女優の遠野なぎこと思われる遺体が都内のマンションで発見されました。遠野なぎこさんは、おひとりで猫の愁君と暮らしていた模様で、現在、その愁君が行方不明になっており、多くの方々が心配されています。
もちろん、遠野なぎこさんは、生前、親交のあった作家の方に「何かあったら、愁君を引き取ってほしい」と約束をしており、現在は、作家さんを中心に愁君を探している状況です。
今回のことは、本当に悲しい出来事で、遠野なぎこさんのご冥福をお祈りいたしたいと思いますが、同時に、“おひとり様”が猫を飼うときには、自分にもしものことがあったことも含めて、準備をしておかないといけないと思ました。
そこで、今日は、おひとり様が猫と幸せに暮らしながら、いざという時にも困らないためにやっておくべきこと7選を、リアル目線でまとめてみました!
※7月7日のヤフーニュースによると、愁君は、無事に保護されたそうです。それだけは、本当に良かったですね。
1.【基本】猫との暮らしに必要な費用を把握しておこう
猫を飼うと、初期費用(5〜10万円)+年間費用(10〜15万円)くらいは必要です。
初期:ワクチン・去勢・トイレ・キャットタワーなど
年間:ごはん・トイレ砂・健康診断・おもちゃなど
計算をしてみたら、我が家では、食費や猫砂など日常、猫が必要なものが年間30~40万円近く。(猫4匹分)それ以外に、健康診断、病気になったときの治療費など、突然、かかかる費用も発生します。
🐾 ポイント:
おひとり様は収入や体調に波があるときもあるので、猫貯金を少しずつ始めておくのがおすすめ!
これは、できる範囲で良いので、やっておくと安心です。
2.【いざという時に】ペット信託 or ペット後見人の検討
一番大事で一番見落とされがちなのがこれ!
ねこのウチの近所に、外猫ちゃんに餌をあげていたおばあさんがいました。ところが、そのおばあさんが入院してしまい、おばあさんの家の前で、数匹の猫がずっとご飯を待っていました。
ねこは、「ウチに来たらご飯があるよ」って何度も話しかけて、3匹は、毎日、ウチのベランダでご飯を食べるようになったので、捕獲して、去勢・避妊手術をしてもらい地域猫として見守っていますが、ウチに来れなかった子たちが、どうなってしまったのかわかりません。
● ペット信託とは?
自分に何かあったとき、預け先とお金をセットで残す制度のこと。信頼できる知人や団体にお願いできます。
ネットなどでも、猫を引き取って修正お世話をしてくれる団体が見つかります。でも、本当に信用できるのか、自分で見に行くなどしっかり確認してあげてください。
大切な家族である猫ちゃんの猫生をお願いするのですから…
● ペット後見人とは?
「猫のことをお願いね」と頼める身近な人を決めておくこと。
できれば、事前に書面で残しておくと安心です。本当は、「できれば」ではなく、必ず、書面で残しておいてほしいところです。
📝 おすすめ準備:
✅遺言書 or エンディングノートに書いておく
✅信託サービス(NPOや弁護士)に相談してみる
3. 【日常的に】猫の性格・好みを「猫ノート」にまとめておこう
あなたが不在になったとき、猫がストレスで体調を崩すことも。
そんなときのために「猫ノート」があると安心!これは、ねこも「やっておかないといけないな」と思いました。
普段、猫たちと接しているのはねこなので、ねこしか知らない猫たちの癖や好み、ルーティンなどがあります。
それを猫娘たちに教えておかないと、猫たちが可哀想なことになるかも…
📒 猫ノートの中身例
✅好きなフード・NGな食べ物
✅性格(怖がり/甘えんぼ など)
✅健康状態・かかりつけの病院
✅ワクチンの記録
✅1日のルーティン
→紙でもデジタルでもOK!いざというとき、引き継ぎがスムーズです。
4. 【緊急対策】外出時に「猫いますカード」を持ち歩こう
事故や急病で突然入院…そんな時、誰も猫の存在を知らなかったら?
🚑 **「猫がいますカード」**を財布やスマホケース、マイナンバーカードを入れているケースなどに入れておきましょう!
これ、おひとり様なら、絶対に必要です。あとは、お友達とかに必ず猫の存在を知っておいてもらうことも大切。
例:
「このカードを見た方へ:自宅に猫が1匹います。〇〇さんに連絡をお願いします(電話番号)」
100均やネットで買えるし、自作も◎!
5.【長期入院時にも安心】一時預かり先を決めておく
入院や急な長期不在にも対応できるよう、猫を一時的に預かってくれる人・施設を見つけておきましょう。
✅ 選択肢いろいろ
🐈家族や親戚、友人にお願い
🐈ペットシッター
🐈保護団体の預かりシステム
ペットホテル(※猫にストレスかかる子も)
→体調や年齢によっては「猫の預かり先リスト」を作っておくと◎!
そして、事前に、猫ちゃんに慣れてもらえるようにしておくともっと安心です。
6.【健康第一】自分の体調管理を大切に
実はこれも大事!
おひとり様が猫を飼うなら、飼い主の健康=猫の安心。
「私、ひとりだから気楽よ~」なんて言ってられませんよ。あなたがいなくなったら、猫ちゃんはどうしたらよいのですか?
猫ちゃんのためにも、自分の健康をしっかり管理してくださいね。
🧘♀️睡眠・食事・定期検診など、まずは自分を大切に!
万が一のリスクが減るだけでなく、猫との時間がもっと楽しめるようになりますよ。
7.【最後に】保険や老後資金も見直そう
猫は15~20年生きる時代。最長では、30年以上も長生きした猫がいるほど!
老後や万が一のためにも、ペット保険+生活設計を見直しておくと心強いです。
🔸 ペット保険:高額な医療費をカバー
🔸 自分の保険:葬儀・医療・介護の備え
🔸 遺言や信託:猫の行き先を明確に
【まとめ】猫とずっと一緒に安心して暮らすために
準備内容 | ポイント |
---|---|
費用把握 | 無理のない範囲で猫貯金 |
ペット信託 | 万が一に備えた安心設計 |
猫ノート | 情報を残しておく |
猫いますカード | 緊急時に猫が取り残されないように |
一時預かり先 | 体調不良や入院に備える |
自分の健康管理 | 猫と長く過ごすために |
保険と老後設計 | 飼い主の未来も猫の未来も守る |
🐾 猫もあなたも幸せに。今からできる「ちょっとした備え」を

おひとり様でも猫と心地よく暮らすことは、ちゃんと準備すればできます!
むしろ「自由な時間」「愛情深いケア」を提供できるおひとり様は、猫にとって最高のパートナーかもしれません。
小さな命と向き合うことは、時に不安もあるけれど、準備をすることで不安は安心に変えられます。
今、あなたが何もしなくて、不慮の事故にあったりしたら、猫ちゃんは、行政の手に委ねられてしまいます。
残念ながら、行政で猫ちゃんの行く末を心配してくれることはありません。
あなたの猫ちゃんが不幸な結果にならないためにも、今できることを一つずつ始めて、猫との豊かな時間を楽しみましょう♪
最後になりますが、重ねて遠野なぎこさんのご冥福をお祈りするとともに、早く愁君が発見され、作家さんのもとに行かれますように…
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
ではでは。