ナンパに出会い、自分の人生を走り出す物語(第3章)~強くなることへの決意~

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ここではおれがナンパに出会い、他人の常識の中で生きる道を捨てて、自分の足で立って、自分の人生を走り出すことになるまでのストーリーを話します。

前回(第2章)

ナンパに出会い、自分の人生を走り出す物語(第2章)~目指すべき姿がぼんやりと見えてくる~
ここではおれがナンパに出会い、他人の常識の中で生きる道を捨てて、自分の足で立って、自分の人生を走り出すことになるまでのストーリーを話します。 第1章 (第1章のつづき) 某大手メーカーにエンジニアとして入社したおれ...

 

今まで他人に流され流され生きてきて、気付いたらもう自分の頭では物事を考えられなくなっていた。

そんな自分が嫌だった。

自分の頭で考えて、自分で決めて、自分の足で立って人生を歩んでいきたかった。

今のつまらない毎日を変えたい、自信のない自分を変えたい、人生を変えたい、という強烈な思いがあった。

そのためには、何か行動を起こす必要があった。

全く自分に自信がなかったから、他の人はどう考えているか学ぼうと本を読みだした。

本を読んで響いた言葉は片っ端から手帳に書き込んでいった。

そして同時におれは手帳にやりたいことリストを作成した。

本で響いた言葉、やりたいことが溜まってきて、見返したときになりたい自分というのが見えてきた。

やはりおれは自由になりたかった。自立した男になりたかったのだ。

2016年4月。社会人2年目を迎えた時だった。

 

行動を起こすきっかけを掴んだおれは、それから急速に色んなことに手を付け始めた。

やりたいことのリストはできていたので、あとはそれをこなしていくだけだった。

  • 街コン参加
  • 一人でバーに行く
  • 親を旅行に連れていく
  • アワビを食べる

どんな小さなこと、しょうもないことでも少しでも興味があったら必ずリストに載せ、そして実際に行動に移した。

そこでおれは「まずはやってみる」ということの大切さを、少しずつ身に付けていったのかもしれない。

 

行動を起こし始めて1か月。

おれは「ヒッチハイク」をやろうと決めた。

これを成し遂げることができれば、また一段成長できるのではないかと思ったから。

これはおれにとって大きな決断だった。

人の目が一番気になった。スケッチブックを持って道端で立っているときに、まわりからどう見られるかを考えると怖かった。社会人にもなって、いい年して、こんなことをするのは馬鹿なんじゃないかという想いも頭の片隅にあった。

でも「変わりたい」という気持ちが勝った。

2016年のゴールデンウィークに実行した。

目標地点は大阪。大学時代の友人が住んでいたので、そいつに会いに行くことをゴールに設定した。

静岡県の浜松市からスタートした。

 

上はサッカーチームのユニフォーム、下はジーンズ、キャップを後ろ向きに被り、着替え類を詰め込んだバックパックを背負い、あとは行き先を告げるスケッチブックという装いだ。昔見ていたテレビ番組ノブナガの「思い出かけっこ」でこんな格好だった気がするので、自分のモチベーションを高めるためこんな感じの服装で行った(笑)

 

人通りの多い場所のほうが拾いやすいと思って、駅周辺に向かった。人目の多いところの方がメンタルが鍛えられるだろうという思いもあった。

車が止めやすい場所を見つけて、あとはスケッチブックを頭の上にかざすだけだった。

…できない。

恥ずかしくてとてもできなかった。

30分くらいその通りをウロチョロしていた。

(なんでこんなことできないんだよ!)と自分を責めていた。

でもやるしかない、と切り替えスケッチブックを掲げた。

予想通りおれのことを珍し気に見てくる人は多くいたが、車を運転してる人以外とは目を合わせないようにした。

 

20分くらいちょこちょこ場所を変えながら待ってみたが、なかなか止まってくれない。

そんな時後ろから一人の女性に声を掛けられた。

「ここだと市外に出られる方は少ないと思いますよ。国道に出た方がいいんじゃないですか?」

そういいながら地図を渡してくれた。

どうやらおれが立っていた通り沿いにある銀行の職員の方だった。

「ありがとうございます。そっち行ってみます。」

親切な人もいるもんだな~とちょっと感動しつつ、国道沿いに移動することにした。目の前でヒッチハイクなんてされちゃ迷惑だったからだけかもしれないが(笑)

 

国道沿いに立ってから10分ほどたったら、一台の車がハザードを点灯させながら車を道の脇に止めた。

止まってくれた!!

普通の会社員の男性だった。

 

その後はトントン拍子で進んでいき、2日で大阪に到達することができた。

こんな楽しい旅は味わったことがないと思うくらいワクワクした。

 

 

それから2か月後、おれはもう一度ヒッチハイクの旅をすることに決めた。

次の行き先は仙台。

前回の経験がある分、前より楽に進められるが、一回目ほどの感動はなかった。

東京を抜け、場所は覚えていないがあるサービスエリアに入った。

おれは、宮城ナンバーもしくは福島ナンバーの車から降りてくる人に声を掛けていった。

そんな時、福島ナンバーを付けたBMWから30代くらいのイカツ目の兄ちゃん2人が降りてきた。

(うわ…)と一瞬思ったが、声を掛けてみたところ

「何それめっちゃおもしれーじゃん!いいよいいよ!」

結構簡単に行けた(笑)

 

車内では二人とも仲良くなり、福島県郡山市内のホテルを予約してくれて、ホテルの目の前まで送ってくれ、「あとで迎えに来るから飲み行こう!」とだけ言って去っていった。

その後、本当に飲みに行き、すごく楽しかった。

どうやら二人とも会社を持っている社長さんらしく、かなりの金持ちのようだった。

「明日は猪苗代湖でウェイクボードやるから一緒にやろうよ!」

 

そんなわけで、次の日は湖で遊んだ。

なんとクルーザーまで持っていた(笑)

その日は、片方の人の家に泊めてもらった。

「明日も遊ぼうよ。明日は宇都宮から友達も呼んでるし」

ゴールは仙台に設定していて、次の日も遊ぶことになると日数的に難しくなることは分かっていたが、特に仙台に強いこだわりもなかったので承諾した。

しかし、この判断によって絶望に叩き落されることになるのだが…

 

宇都宮から来たメンバーは5人。男が3人と女が2人。後は福島に住んでいる女の子が一人加わった。それと最初に出会った兄ちゃん2人とおれ。全部で9人。

宇都宮から来たメンバーは全員見るからにイケイケな感じだった。チャラ男とギャル。クラブとかによくいそうな感じ。

うわ…、と思った。

正直自分が最も苦手とするタイプだった。情けないが、イケイケの人たちを前にするとヒヨってしまう。モテない自分やイケてない自分と無意識に比較してしまうからだと思う。

頑張ってテンションを上げた。舐められないようにしようと思った。

自己紹介もしてヒッチハイクでここまで来たことも伝えた。

最初は反応をしてくれていたが、徐々に反応が薄くなっていった。話が絶望的に合わなかったし、「なんか種類のちがうやつ」みたいに映ったのかもしれない。

なんとなくおれが空気みたいになっていった。

 

その晩はログハウスを借りて一晩飲み明かそうということになった。正直全く行きたくなかったけど、最初の兄ちゃんがガンガン誘ってくるし、自分としてもちっぽけなプライドがあったので渋々参加することにした。

 

買い出しをしてから行くことになった。

なぜかおれが会計をすることになった。自分を含めて9人いたが金をはらってくれたのは2人だけだった。完全に舐められていた。

でもビビって請求できなかった。自分が被った。

 

酒が入り出してからは地獄だった。

宇都宮から来た男のうちの一人が特におれのことを嫌っていたようで、かなりの当たりの強さだった。

その雰囲気が伝染し、8人全員がおれをバカにする形になった。

最初の優しかった兄ちゃん2人も「やめろよ笑」といいつつ、半笑い。完全に大きな流れに身を任せていた。

 

宇都宮からきた二人のギャルが口に含んだ酒をおれの顔に吹きかけた。

「ぎゃははははは!!!」

周囲は笑う。

おれはただ…ヘラヘラしていた。殺意すら覚えそうだったが、反抗したらどうなるか怖くて、ただ何も言わず引きつった笑顔を作っていた。

死にたくなった。

周りのやつに対する怒りを超えるくらい自分に腹が立った。

でも何もできなかった。

 

地獄は数時間続いたが、それはもう永遠のように感じられた。

激烈だった。

こんな仕打ちを受けるのは人生で初めての経験だった。

4時頃だったか、耐えきれなくなったおれは、逃げるように2階の寝室に行った。

(ここでやり過ごそう…)

おれが2階に行ってから、1階からおれに対する悪口が聞こえてきた。

「なんだアイツ気持ちわりぃな」

「明日もあそぼーぜ!アイツ抜きでw え?あんなやつ仲間じゃねーよw」

「アイツ寝たふりしてんじゃねw 写真撮ってこいよw」

実際ギャルが写真を撮りに来た。

おれは寝たふりをした。

こんな屈辱的なことはなかった。

おれはその晩一睡もできなかった。

 

明け方、そいつらは出ていくようだった。

こんな仕打ちを受けていながら、最初の優しかった兄ちゃんだけはおれのことを気にかけてくれると信じていた。

その兄ちゃんが言った。

「よっしゃ全員揃ったし行くかw」

 

人間不信になりそうだった。

そいつらが車で立ち去った後、しばらくしておれは1階に降り、頭が真っ白のまま、意識も何もない人形のように荷物をまとめ始めた。

ヒッチハイクに使っていた大切なスケッチブックが、開いたまま乱雑に捨て置かれているのが目に入った。

そこには落書きがされていた。

おれは無言で片づけた。

気がふれそうだった。

 

しばらくすると、ログハウスに一人のスタッフのおっちゃんが入ってきた。

そいつらがチェックアウトしたから片付けに来たのだろう。

おっちゃんはおれがまだ室内にいることに気づきびっくりしていた。

頭が真っ白すぎてあまり覚えていないのだが、おれがそいつらに置いていかれたことは話したと思う。

おっちゃんは、とりあえず他のスタッフにおれを駅まで送ってくれるよう頼んでみてくれるようだった。

 

おれを駅まで送ってくれるスタッフは60代くらいのこれまたおっちゃんだった。優しそうな人だった。

その人は、軽トラの助手席におれを乗せ、最寄りの駅まで送ってくれた。

道中その人はおれに事の成り行きを聞いてきた。

おれは話したくなかったが、ヒッチハイクでここに来たこと、出会ったやつらにいじめられたこと、最後は置いて行かれたことなどをぽつりぽつりと伝えていった。

おれが「アイツなんか仲間じゃねぇ」と言われたことを話したとき、その優しそうなおっちゃんは激昂した。

「俺はそういうことをいうやつは大嫌いだ!!そんなやつらと仲良くしようしなくていい!!」

 

そしてその人はこういった。

あんたは気が弱いけど

これをバネに、ひとつ強くなるしかないね。

涙が溢れた。

タガが外れたように泣いた。

 

駅に着いたとき、その人は車内の収納ボックスのようなところから、ぐしゃぐしゃの千円札を2枚を取り出しておれに渡し、「これでうまいもんでも食え」と言った。

「…ありがとうございます。最後にお名前だけ聞かせてください。」おれは尋ねた。

「おれは一ノ瀬ってもんです。…じゃあ、がんばってな。」

 

それから帰りの記憶はほぼない。

新幹線に乗ったのは覚えているが、気付いたら静岡に帰ってきていた。

 

おれは強くなることを誓った。

強くなったら、その時、一ノ瀬さんに千円札2枚を返しに行こうと決めた。

 

つづく

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~ナンパを起点に自分の人生を走り出す~

「他人に流される人生を変えたい」

「弱い自分を変えたい」

そんな想いを持ってナンパを始めた。

そして今、おれは人生を大きく好転させつつある。

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NEKOTA

26歳会社員が、ストリートナンパに出会い、会社を退職。
「ナンパ師×フリーランサー」という新しいライフスタイルを打ち立てる。
「ナンパを仕事に、仕事を遊びに。」をテーマに、他人に流される弱い自分を脱却し、本当の強さを手に入れる物語を発信していく。

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コメント

  1. ななし より:

    はじめまして
    読んでいて、胸がグッと締め付けられました。
    カースト上位からの理不尽な弄り(苛め)は本当に情けなくなりますよね。
    何よりも何も抵抗出来ない自分自身に腹が立ちます。

    自分の弱い部分をさらけ出すのは勇気が入りますが、出せた人にしか成長は出来ないんだと思います。

    これからの活躍、応援しております。

    • NEKOTA NEKOTA より:

      温かいコメントいただき大変ありがとうございます!

      似たような経験をお持ちなのでしょうか。
      すごく共感します。

      この記事を公開するのは正直躊躇しましたし、書くのも辛かったです。
      でもあなたのコメントを読んで、「書いた意味はあった」って思えました。
      本当にありがとうございます。
      これからも頑張っていきます。