会社を辞めたことを初めて両親に話した日

フリーランス

2019年8月、お盆。

人々は待ち望んでいた休暇に胸を躍らせ、街はどこか少し浮かれた雰囲気に包まれていた。

しかし、そんな周囲の空気感とは対照的に、おれは目には見えない何かに怯えていた——

 

 

 

その年の3月に、おれは会社を辞めていた。

ストリートナンパに出会ったおれは、その魅力にどっぷりと浸かっていた。

ナンパだけで食っていくという夢を追って、地方から東京に出た。

 

ストリートナンパという世界に、「弱い自分を変えられる」という光を見たのだ。

 

 

ストリートナンパとの出会い

おれは、自信のない自分を変えたかった。

「出会いがない」という言い訳を盾に、モテないという現実から目を背け続けている自分には薄々気付いていた。

 

おれはあらゆる面において、自立した人間になりたかった。

自分の足で立って、自分の人生を切り開いていける人間。

恋愛だってそう。

いつどこにいても女性を魅了できて、女性関係には困らない男。

だが、そんな力と自信を持った存在からは程遠い位置にいた。

 

おれはもがいていた。

やりたいことリストを作ったり、

本を読み漁ったり、

ヒッチハイクやサーフィンを始めてみたり、

自分を変えられると思い付くものは片っ端からやっていった。

 

実は当時、ストリートナンパはその中の一つに過ぎなかった。

 

だがおれはナンパにハマった。

これまでの人生の中で、女性からゴミを見るような目で見られたことなど一度もなかった。

それはとてつもない大きなダメージを心に与えるものだった。

しかし、それは精神的な打たれ強さを鍛えるという意味で、どんなトレーニングにも勝るものだと確信できた。

 

おれは自己鍛錬のためにナンパを始めたのだ。

でも自分には、ナンパの才能があったとはとても思えなかった。

何度も、何度も、何度も失敗した。

女の子に真顔で「つまらない」と言われた。

おれの顔を見るなり鼻で笑われることなんて日常だった。

女の子からは一切反応をもらえないのに、街の怖いお兄さん達に囲まれて「目障りなんだよ」と凄まれることもあった。

毎日街に出ているのに、手を繋ぐことはおろか カフェに連れ出すこともできなかった。

「お前には無理だ」と、もう一人の自分が何度も語り掛けてきた。

だがおれは、ここでまた逃げて、「やらなかった」後悔をするのだけは死んでも御免だった。

おれはこれを、人生のターニングポイントだと考えていた。

 

初めての即(ナンパした日にセックスをすること)を達成するまでに、声を掛けた女の子の数は1,500人を超えていた。

初めての即の時、ホテルで女の子のシャワーを待つ間は体の震えが止まらなかった。

 

ナンパ師としての自分の腕はまだ未熟なことはわかっていたが、以前の自分とは比べ物にならないほどの強固なメンタリティが構築されてきていたのが分かった。

 

 

もうひとつの転換点

それまでは無我夢中に走り続けてきたが、自身の成長を感じ始めることができてきた頃、少し自分の日常に目をやる余裕ができた。

すると、新たな失望に出会うことになる。

たしかにナンパで恋愛面での自立に向けて前進している感覚はあった。

しかしもっと大きな視点、人生全体ではどうだろうか。

日常の中にナンパが入ってきただけ。

それ以外の時間と言えば、相変わらず家と会社の往復。

おれの生活を支えているのは会社。

経済的な意味での自立をなしているとは言えなかった。

自分で自分の人生を切り開いているとはとても思えなかった。

 

おれの中に新たな焦りが生まれた。

 

ある時、ナンパビジネスで生活している人の存在を知った。

これだと思った。

おれ自身、世に提供できる価値はナンパだと感じた。

おれはその情報を得るや、一週間以内にパソコンを購入し、次の一週間でブログとtwitterアカウントを開設した。

 

しばらくは、会社員生活を送る自分と、ナンパビジネスを進める自分との二重生活が続いたが、どうしても会社員生活が、自分の成長に繋がらない無駄な時間に思えて仕方なくなった。

勢いそのままに、おれは会社を辞めて、ナンパビジネス一本に集中しようという決断を下した。

収益など1円も発生していないのに。

 

親にはこのことは告げなかった。

心配を掛けたくないという想いがあった。

 

…いや、でもこれは半分。

本当はビビっていた。

親に反対されるんじゃないか、

悲しい顔をさせてしまうんじゃないか、

自分の心が傷つくのを恐れ、親への申告という大仕事は先延ばしにした。

 

そしておれは、地方から東京に移った。

 

 

焦燥と恐怖

この世の中には、上には上がいる。

大都会東京には、おれよりもずっとオーラがあって、見た目もオシャレで、自信にあふれた、死ぬほどモテる男たちがいくらでもいた。

そして、おれのナンパ師としての腕前がどれだけ下手くそかというのを何度も思い知らされた。

 

負けるもんかと何度も自分を奮い立たせ、街に出続けた。

だがおれの成長速度は、おれの思い描くそれからすると、とてつもなくゆっくりとした歩みだった。

ビジネスの成長も同じだった。

焦る…。

だが焦れば焦るほど身が入らなくなった。

 

徐々に自分の貯金残高が0に近づいていく焦燥感、世間で一般的と言われているレールから外れていく恐怖感は、想像を絶するものだった。

ヤバくなったらアルバイトでもして急場を凌げばいい、頭では分かっているのだが、自分がどんどん頭のおかしい人間になっていくのではないか、間違った方向に走り続けているんじゃないかという考えに囚われて抜け出せなくなっていった。

夜は眠れなくなった。

明け方にようやく眠りにつくと、毎日夢の中で、顔の見えない人間がおれを殺しにどこまでも追ってきた。

新宿のガード下で段ボールの上で横になるホームレスを見て、ふと自分をそこに投影してしまいそうになっているのに気が付いた。

 

家賃を抑えるために入ったシェアハウスの民度は低かった。

共用の冷蔵庫に、部屋番号を記入し忘れたという理由だけで食材が他の住人に捨てられたことに気付いたおれは、注意をすると、そのシェアハウスを仕切っていた古株のグループに目を付けられた。

自転車は壊され、私物は捨てられ、おれの食品棚にはゴミが入れられた。

しかし、監視カメラもない古いシェアハウス内ではどうしようもなく、泣き寝入りをする他なかった。

 

(ん…かゆいな…ダニか…?)

身体に現れた赤い発疹は、しばらくすると全身に広がった。

病院にかかると、ストレス性慢性蕁麻疹との診断を受けた。

 

 

そんな生活を続け、やがて夏になった。

両親に全てを話す時期が来ていた。

 

 

両親への告白

「実はさ…おれ、会社辞めたんだよね(笑)」

張り付けたような作り笑顔を保つことで精いっぱいだった。

それは、親を安心させたいのか、親からの強い拒否を受けたくないという防衛反応なのか、自分でもよく分からなかった。

 

二人はとても驚いていた。

当然だ。

 

「自分でビジネスやってるんだよ、恋愛系なんだけど(笑)」

ナンパとは言えなかった。

 

母は笑った。

「アンタはほんと面白いことするねぇ」

それは、笑ってあげることで、息子に心理的負担をかけまいとする優しさから来ているものだということは痛いほど伝わった。

 

父は、そんなおれの夢を素直には受け入れてくれなかった。

強い反対の言葉はなかったが、おれの行く先をとても心配している様子だった。

いつも温厚で自由にやらせてくれる父のあんな姿を見るのは初めてのことだった。

 

ここまで育ててもらって、

幼稚園から高校までサッカーで振り回して、

大学まで行かせてもらって、

二人には自分の人生の楽しみを我慢して、おれのために時間も金も何もかも捧げてくれたというのに、

そんな二人の想いを裏切ったんじゃないかと思うと、たまらない気持ちになった。

 

おれはとんでもない親不孝者なんじゃないか?

親も年々 年老いてきた。

3人の子供を育て上げて、やっと自由になれたんだ。

もう心配をかけたくない。

二人にはもう自分の人生を生きてほしい。

早く恩返ししたいのに。

なにもできない…。

 

 

27歳。

世間ではまだおれのことを「若い」という人間もいるかもしれない。

だがおれはそうは思わなかった。

周囲の環境の変化も、おれの焦りの心情に追い打ちをかけた。

周りは次々と結婚していって、会社でも着実にキャリアを積み上げていっている。

対するおれの東京での生活。

一部屋に見知らぬ男が四人。

仕切りはカーテン一枚のみ。

1畳半もないほどのスペースでの生活。

でも、このままいくとその3万7000円の家賃すら払えなくなる。

おれは本当にこれでいいのか…?

いいのかこんな人生で!!

 

 

ナンパビジネス。

これが心の底から本当にやりたいことなのかどうかも分からなくなっていた。

 

 

いつ結果が出るのかも分からない。

いや、そもそも一生芽が出ないのかもしれない。

そして、自分がどこに向かっているのかすらもよく分からなくなってきた。

走り出した時には煌々と瞬いていたおれの意志の光は、今にも消えそうになっていた。

 

 

新たな決意

秋も深まった頃、学生時代の友人の結婚式で、久しぶりに友達が集まる機会があった。

親友と呼べるほどの仲間たち。

おれは彼らにも、会社を辞めたことは話していなかった。

 

その場で、おれは近況報告をした。

会社を辞めたこと、

東京に住んでいること、

ナンパビジネスを始めたこと。

 

彼らは、そんなおれの生き方を笑わなかった。

 

ブログやtwitterを見て応援してくれるヤツ、「食えてないだろ?」と食料を送ってくれるヤツもいた。

おれは感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

それと同時に、笑われるかもしれないと彼らに中々話せていなかった、仲間を信じ切れていなかった自分を情けなく感じた。

 

ただ、

おれは結果で彼らに恩返ししようと思った。

そして親にも。

 

おれが足を止めてしまうこと、

弱い自分に負けてしまうこと、

それが、おれを応援してくれる人たちに対する一番の裏切りであることに気付いた。

 

おれが夢を成し遂げること、それこそが彼らへの恩返しなのだと知った。

 

 

おれは決して諦めてはいけない。

 

自分の人生を切り開ける男へ。

ナンパを通して、

ビジネスを通して、

おれの意志、信念、生き方を伝える。

そんなおれの人生をまるごと発信していきたい。

 

 

「弱い自分は変えられる」

 

おれの人生を持って、それを証明していく。

 

 

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そんな想いで、僕はナンパを始めました。

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プロフィール
NEKOTA

26歳会社員が、ストリートナンパに出会い、会社を退職。
「ナンパ師×フリーランサー」という新しいライフスタイルを打ち立てる。

「ナンパを仕事に、仕事を遊びに。」をテーマに、他人に流される弱い自分を脱却し、本当の強さを手に入れる物語を発信していく。

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